エンジンがかからない!カチカチ鳴る・セルは回るのに始動しない原因

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バイクを購入して指折り待ったお休みの日。天気も上々、さぁバイクに乗ろうと思ったら、エンジンがどうしてもかからない。そんてことがあったら凹みますよねぇ。

「キュルルキュキュキュキュキュキュッキュッキュッキュッ・・・」

セルは元気よく回るのに、とにかくエンジンがかからない。全くウンともスンとも言わないならあきらめもつくけれど、今にもかかってくれそうでかからず、とうとうセルも弱ってきたなんてことはありませんか?

これではせっかく乗りたい気持ちも失せて、とっても残念ですよね。なにより心配です。

今回はセルは回るのにエンジンが掛からない原因をまとめてみました。

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バイクはエンジントラブルの時こそ冷静に

エンジンに火が入らないのに、火が付いたようにライダーがパニックってる。それじゃいつまでたってもバイクは動きません。

特に通勤の時、本当にどうにもならなそうなら、慌てますよね。でも早めにあきらめて何とか代替手段を考えて、後日対応するようにした方がいいです。

対処してる時間だけ遅れて、その分を取り戻そうと飛ばして違反切符を切られたり、事故に遭ったりしたら『弱り目に祟り目』 ですからね。

バイクのエンジンがかからなくてもとにかく冷静に、まずは落ち着くことが大切です。 

エンジンがかかるために必要な5つの条件

バイクのエンジンが正常に機能するにはいくつかの条件があります。それらの条件が整って初めてエンジンは機能するのです。

逆に、エンジンがかからないということは、条件のどれかが阻害されてしまっているということですから、落ち着いてその阻害条件を突きとめることが必要なのです。

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エンジンが正常に機能するための条件は基本的に

  1. 燃料
  2. 吸気
  3. 電気
  4. 点火
  5. 排気

という5つの条件です。これらを順を追ってご説明します。

その前にキルスイッチはONになっているか?

バイクの場合はエンジンに異常を感じた場合にすぐにエンジンを切れるキルスイッチが存在しています。

意外と見落としているポイントとして、洗車や整備などでキルスイッチがOFFになっているかもしれません。
ですので、まずはキルスイッチがOFFになっていることをチェックしてみましょう。

もしもOFFになったまま、下の対処法を実施しても後で気がついた時に呆然としてしまいますので、必ず先にチェックしておくようにしておくといいですね。

1.燃料について

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まず最初に確認するポイントとして、バイクがガス欠になってしまっていないか確認してみましょう。

単純にガソリンが入っていないだけだったということも聞かない話ではありません。まずは燃料キャップを開けてバイクを左右に軽く振ったりして、目と耳で確かめましょう。

燃料コックはOK?

このとき「なぁんだ」と本当に燃料が入っていなかっただけなら笑い話で済むかもしれません。

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いずれにしても燃料コックのついている車両なら、コックがRES(リザーブ)になっていないか確かめます。給油時には必ずONの位置に戻しましょう。 (メーターにリザーブを表示するだけで、コックがない車種もあります。)

燃料コックは、燃料タンクを2段階に区切っていきなりガス欠になったりするのを防ぐためについています。

燃料コックはキャブレターの中を空にしておくためにOFFにするものでもあるので、長期保管前はOFFの状態でエンジンをガス欠になるまで回すことを心がけましょう。そうすることでキャブレターに残るガソリンを最小限に抑えて詰まりを防げます。

長期保管していて燃料が詰まっている可能性もある

また、バイクを長期保管するときにガソリンが変質してキャブレターが詰まりを起こしてしまうこともあります。

ガソリンは長期間狭いところに滞留しているとヤニのように固まってしまう性質があるので、詰まりがヒドイ場合キャブレターをオーバーホールしなければいけなくなってしまうことも。

万が一キャブレターが詰まってしまっても、詰まりの程度によっては、キャブレタークリーナーを吹き付けることで回復が見込めることもあります。

バイクに使うのであればヤマハ純正のこのクリーナーがオススメです。洗浄効果は抜群に高いですね。

ヤマハ(YAMAHA) スーパーキャブレタークリーナー 泡タイプ 500ml ヤマルーブ 90793-40073

ただし、この商品は洗浄力が高いためにゴム部品や樹脂パーツに吹き込んでおくと膨張してしまう可能性もあります。サッと吹いてサッと拭きあげる使い方がオススメです。

また、筆者の場合はエンジンがかからなくなった時にこれを使ったことがあります。

キャブレターをバラすのが面倒だったのでガソリンタンクにこれを全て注ぎ込んでエンジンを始動しました。

当初はセルしか回らなかったのですが、クリーナーと混ざったものがキャブレターに浸透してきたのか徐々にかかりが良くなりましたね。

そもそもそこまで詰まっていたのかは疑問ですが、その後エンジンやキャブレターに異常がみられることはありませんでした。こういう方法も手段の一つとしてあるという感じですが、ご参考になれば幸いです。
(※くれぐれも自己責任でお願いします)

整備後の忘れものもチェック

ご自分で燃料タンクを外すような整備をされた場合など、おっちょこちょいな筆者もよくやったことですが、しっかりと元に戻せていない場合があります。

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  • 燃料ポンプの電源のつなぎ忘れ、
  • 燃料パイプのつなぎ忘れ
  • 負圧パイプのつなぎ忘れ
  • 燃料の元栓の開き忘れ

バイクの整備あるあるですね。一通り配線の確認をしましょう。あと、余っているネジにも要注意です。

ガソリンタンクの中、きれいですか?

ペンライトでタンクの中をのぞいた時、タンクが錆びていたり異物がガソリンの中に浮たりしませんか?

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キャブレター車ですと間違いなくキャブレターが詰まって、エンジンはかかりません。

フュエールインジェクション(電子燃料噴射装置)の場合でも燃料の流路を詰めてしまったり、ひどい場合にはインジェクションそのものが詰まる場合もあります。

もし、タンクの中が汚い場合は、一度燃料を捨ててタンクや燃料流路、キャブレターの洗浄が必要ですのでショップに出さなくてはなりません。

それを予防するために、予めWAKO’Sのフュエールワンを取説に従って適量ガソリンタンクに入れると、ガソリンの硫黄分解を防いだり、たとえ硫黄分解していてもガソリンとしての性質をある程度取り戻してくれます。(※錆や不純物が浮いている状況ではやはり無理です。)

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ワコーズF-1 フュエールワン 洗浄系燃料添加剤 F112 300ml F112[HTRC3]

また、通常の燃料添加剤として使うとトルクアップが実感できるという優れものです。

WAKO’Sのフュエールワン、一家に一本お勧めです。

2.吸気系統の点検

燃料系について特に異常がなければ、つぎはエンジンが空気をうまく吸えているかどうかチェックしましょう。

エアクリーナーボックスに水や異物が混入していませんか?

まれなことですが、エアクリーナが汚で詰まった状態になると、吸気が阻害されエンジンがかかりません。

また、これはエアクリーナーが正常な場合、エンジンとキャブレター、あるいはインジェクションを繋いでいる「インシュレーター」と呼ばれるゴムに亀裂や穴が開いている場合があります。

こうなるとエンジンは混合気をうまく吸うことができなくなり、エンジンがかからない原因になるのです。

もしエアクリーナーが汚い、交換した記憶もないということであれば交換をお勧めします。同じようにインシュレーターの劣化も発見次第ショップで交換しましょう。

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参考サイト→インシュレーター

3.電気系統の点検

燃料に異常がなく、吸気系の疑いも晴れたとすれば今度は電気系統です。

最近はやたらとコンピューター制御になっているバイクもありますので、正確にやろうと思うとショップで精密な検査をしなくてはいけないのですが、目で見える簡単な範囲での検査を行います。

まずは、ヒューズBOXの中を点検して、BOXの裏などに書かれているヒューズの配置図を見ながら、

  • 燃料ポンプ
  • 点火系
  • IGN[イグニション]系
  • 各センサー系のヒューズ(インジェクション車のみ)

これらを点検し、切れているものがないかを探ります。

そしてBOXに予備があれば交換し、使ったものは補充するようにしましょう。

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参考サイト→ヒューズ

ヒューズが切れるということは、その部分に何らかの電気的な負荷がかかった、あるいはかかっているということです。

バッテリーが弱っていたり、他にもコンピューターの異常など見えない要素が絡んでいる可能性があります。

ヒューズ交換でその場は治っても、後で必ずショップで電気系の診断を受けましょう。

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4.点火系の診断

さて、エンジンは、スパークプラグで混合気に点火をすることでまわっているのですが、スパークプラグからちゃんと火花が出ているかを確認する必要があります。

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参考サイト→スパークプラグ

これは車載工具に入っているプラグレンチを使って、プラグを抜き出しテンションコードにつなげて、プラグのナット部を車体に接触させた状態でセルをまわし、火花がしっかり飛んでいるかどうか確認します。

火花を飛ばしてみる部分はエンジンの金属部分であればどこでも大丈夫です。

ただ、このときプラグを握っているとピリピリと感電する恐れがありますから注意してください。プラグコードを持つようにしてチェックしましょう。

先ほどヒューズを点検してヒューズに異常がなければ、プラグの先端に車載工具のマイナスドライバーで傷をつけるか、プラグを交換して同じことを試します。

これで火花が確認できればOKです。もし火花が飛ばなければ、コイルやリレーの劣化が考えられますのでショップで修理が必要です。

5.排気系の診断

最後は排気系です。昔は2ストロークのスクーターなどでマフラー詰まりが良く起きて、エンジンがかからなくなるものがありましたが、今の4ストロークでは珍しい現象でしょう。

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参考サイト→排気管詰まり排気管詰まり

ただ、オイル量が多くてそのまま使い続けていると、排気管の中の触媒を詰まらせることはあるようです。

ですから一度オイル量が適度にあるかどうかを見てから、排気管の出口に手(要軍手)をあてて排気がちゃんとあるか見るようにしましょう。

軍手にべたべたと何かっくっつくようでしたら、排気詰まりの可能性があります。

これもまたショップに持ち込んだ方がいいでしょう。

セルを回そうとするとカチカチ鳴る原因は?

エンジンをかけようとしてセルに手をかけ、「キュキュキュ!」とセルが回らず「カチカチカチ」と鳴ってしまう場合、バッテリーが弱ってしまっている傾向にあります。

この場合、バッテリーの電圧が低いため、エンジンを始動する際に必要なセルの電圧をまかなえていないためにこのような現象が起きるのです。

なので、カチカチとなってしまう場合にはバッテリーを車から繋いでブースターケーブルを使用するなどし、ジャンピングで電圧を回復させる処置を行いましょう。

また、バッテリーが一度弱ってしまった場合は寿命が近いサインでもあります。併せてバッテリー交換も検討しましょう。

関連記事 → バッテリーの充電方法と交換時期

関連記事2 → バッテリーの選び方と充電器の選び方

普段からこまめな点検を

これまでのお話は、主にガソリンがエンジンの中で燃えるにはどうしたらいいかということを、プロセスに分けて考えると、その手順もわかりやすいでしょう。

たいてい目に見えてわかる原因というのは上記のようなものですから、原因はそのうちのどれかに必ずあるはずです。

これらの中で応急的に初心者の方でも車載工具で、ガソリンの有無やコックの確認そしてヒューズボックスの確認、もう少し頑張ってプラグの交換くらいは何とかなりますよね。

何とか対処できそうであればご自分で対処なさる方がいいと思います。

やはり、自分のバイクのどこに何がついていて、どういう理屈でそれらが働いているかぐらいは実際に触れてみておくといいでしょう。

先々のツーリングなどで出先で症状に見舞われた場合など、ある程度修理できたり、不良個所の見当が付くだけでもだいぶ違います。

どこを見ても結線は正常なのにさっぱりわからない、となったときはたいていコイルかリレー、またはコンピューターのダウンです。これはもうショップに直してもらうしかありません。

「機械は苦手だ」、「メンドクサイから嫌だ」と言って使うだけ使ってバイクにお構いなしという人はいませんか?

本格的な整備はお店に行かないと難しいですが、日常的な予防整備は自分でまかなえるようにしておきましょう。そのほうがお金もかからずバイクに愛着がわきます。

バイクはあなたの命を載せて走りますから、苦手・嫌いにかかわらず日頃からバイクがしっかり動けるようにケアをしてあげましょう。

まとめ

メカニック技能試験や技能コンクール等では、故障個所を設定したいくつかのバイクが用意され、作業開始からどれくらいの時間で設定された故障個所を発見できるかという課題があります。

当然こうしたことを百戦錬磨してきているプロのメカさんたちなので、安心してお任せできますよね。

普段からこうした技能認定を持ったメカニックさんと仲良く付き合いながら、自分で整備できる範囲を広げていくといいでしょう。

バイクに乗ることと共にバイクとの付き合い方が広がって楽しいですよ。

まずはその場で、落ち着くことが大切、そして炎が燃える順番を考えて対処しましょう。万一出先でトラブルというときにも、意外に簡単に解決できるかもしてません。

しかしどうしてもわからないときは、高額でもJAFを呼ぶことも致し方ないですね。

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『エンジンがかからない!カチカチ鳴る・セルは回るのに始動しない原因』へのコメント

  1. […] そうすることでキャブレターに残るガソリンを最小限に抑えて詰まりを防げます。 引用元-エンジンがかからない!カチカチ鳴る・セルは回るのに始動しない原因 | バイクのど知りたい.INC […]

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