バイクのマフラー騒音規制対策!音違反の判定方法とバッフルの使い方

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その3.加速騒音基準適合ASEP

国としてはメーカーに国内販売車専用の基準を設けたい意向があるのですが、国内需要が大きく減少し、輸出の存続の道をゆだねているのが国内メーカーの厳しい現状です。

現状、日本独自の基準に適合する国内仕様車両を開発することは、メーカーにとって大変な負担です。

そこで、新たに日本向け専用車を開発する必要もなく、一定の厳しい騒音規制に耐えうるということで主にヨーロッパ圏で採用されている基準が今回採用されました。

この基準が国連自動車基準世界フォーラムの騒音専門家会合で採択されたECE R41-04(通称ユーロ4)という追加加速規定ASEP(Additional Sound Emission Provision)です。

これは、実際の市街地走行における加速騒音レベルを再現することを目的とした試験法です。

電子化されたバイクのコンピューターを一時的に書き換えて試験をパスするという方法を防ぐ狙いもあります。

資料が専門家向けの非常に難しいものしかなく、ここでは大まかにまとめますが、以下のようになります。

車両区分進入速度マイク前 速 度試験時重 量音量規制値
新 車規制前形式認定車輸 入 車
二輪車原付一種25㎞/h又は3/4540㎞/h空 車  +75㎏

79db

原付2種40㎞/h又は3/45
軽二・小二50㎞/h又は3/4550km/h

82db

本当に難しい化学式のオンパレードしかない中、やっとまとめても上記のとおりです。

要するに、

上記の測定条件から加速してマイク前の速度が上記に達したとき、既定の音量に収まっていなくてはいけないというものです。

そして今回一番大きな改正点は、平成28年10月以降登録の新車には新車時だけではなくて、車検時にも行うようになったということです。

先述していますが、自動車メーカーやアフターパーツメーカーが国土交通省に届け出た値が、使用経過時もその性能が保たれているかを見るようになったのです。

マフラーが認定品かどうかを判別をしやすいように次項に示すマークをマフラーに示すことが義務付けられました。

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マフラーに表示が義務付けられた表示とその読み方

では、そのマフラーに記されているマークというものはどういうものなのか、見た目と仕組みについて解説していきます。

ケース1.新車を購入した場合や、平成28年4月20以降にマフラーをアフターパーツに交換する場合

国産車のノーマルマフラーの場合

純正品であるという表示で、車両形式認証を受けた自動車が(出荷時から)備えるマフラーには、メーカーの商標が表示されます。

それに加え、このマフラーが適合するマフラーとして装置型式指定を受けた騒音防止装置であることを示す「自」マークが付けられます。

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リプレイスマフラーの場合

アフターメーカーや登録性能等確認機関(JMCA等)が性能を確認し、基準値に適していることを示すマークで、内容がマフラーに打刻されます。

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ケース2.海外パーツ・輸入車の場合

下記は「協定規則適合品表示」で(Eマーク)といいます。

e43

そして下記は、「欧州連合指令(EU指令)適合品表示」の(eマークです。)

e1

アルファベットのとなりの数字は認定国の番号を表しますので、認定国により異なります。ちなみに日本は43です。

ケース3.平成28年4月20日以前に取り付けていたマフラーの扱いについて

近接、加速騒音は該当車両の認定基準値でなくてはなりません。

基準値内であることを示す公的機関が実施・発行する試験結果の証明書が必要になります。

そしてこれが輸入車なり、輸入パーツであった場合は、やはり国際基準ですから、騒音レベルは近接・加速ともに先述と同じレベルでなくてはいけません。

そして、海外の法令に基づく書面又は表示※で確認でき、同一性や基準への適合が明らかなものでなくてはなりません

※1;COCペーパー(EU指令に基づく車両形式認可車両に交付される適合書)

※2;WVTAラベル又はプレート(EU指令に基づく車両形式車両に張付されている該当車両形式番号が表示されているもの)

出典元;http://www.jaspa-saga.or.jp/html/member/back/10_04/member_01.html

参考元;http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02altered/resourse/data/car-standard.pdf

バイクに対する世間の目は非常に厳しいのですが、今後は果たしてどうなっていくのでしょう?

そこで、業界の未来予測をすることにしてみました。

バイクに対する世間の目

これまでも排気ガスや排気音量については何度となく改正が行われ、そのたびに人気車種が消滅するという痛手を被ってきた二輪車。

2007年の規制以来、年々太く大きく重くなっていく純正マフラー、そして車両。

最近の車両を見れば、騒音に対するこれまでのメーカーの努力は、過去に比べ物にならないほどのものであるのは一目瞭然です。

それにあまりにも大きくなって重たいサイレンサーであれば余計に軽いものにしたくなるのは心情です。

しかし騒音に悩まされている側に立つと、そんなメーカーの努力等全く情報として届いていないのが現状で、怒りの度合いも相当なものです。

この記事を執筆するにあたって、騒音に迷惑している側の意見も数多く拝見しました。

  • 「警察は何をやっているのか?」
  • 「役所は税金泥棒だ」
  • 「爆音で迷惑をかけて楽しんでいる奴らは、知能指数が最低な奴らだ」

などなど辛辣な言葉がたくさん綴られている文章をたくさん目にしました。

中には、気に入らない音を出すバイクや車やトラックを逐一写真に撮り、MP3で音まで録って場所と日時をナンバーと一緒にアップして己の正義を楽しむような大変気持ち悪いサイトまで存在します。

ネットの匿名性に守られたそれこそ種暴論暴言のリンチを楽しむような文面の数々に、一ライダーとしていろいろな面で大変ショックを受けました。

今でも筆者の頭の中を渦巻いている言葉は、「バイク乗りは音で迷惑をかけるのを楽しんでいるわけではない」ということです。

ほとんどのライダーも同じような感想をお持ちになると思います。「自分は暴走族ではない」と。

マフラーカスタムと公衆への迷惑は表裏一体?

私たちは少しでも軽量化したり、排気の流速を上げて内燃機の質を高めたいと思っているだけで、内燃機の調子が出ている音はいい音だと脳が判断して聞きほれるようなこともあります。

知能指数がどうこう言う人のIQも、
ぜひご公表いただきたいものだとうち震える怒りもあります。

ただ、直管にしてやみくもに音の増大を図っただけの誠にけしからん二輪車も残念なことに見かけるのは事実です。

最も悲しいことにバイクの騒音に対する怒りを持つ人というのは、バイク=騒音・バイク=反社会的な人間という思考でしかとらえられません。

端的に言えば、「バイクのことなどどうでもいいから、音を何とかしろよ」ということですよね。

前述のようにメーカーはマフラーに限らず消音に関して涙ぐましいまでの努力を続けてきています。

ですが、取り締まりがとうとうここまで来てしまったのには、ライダーの私たちも責任と言わざるを得ません。

これまでは、 バッフルといわれる消音材固定装置を
マフラーエンドにねじ止めしておけばそれで車検を通すこともできました。

しかし、

今後発売されるバイクやマフラーからは、リベットや溶接で完全固定しなくてはならなくなりました。

ねじ止めバッフルすら許されなくなったというのは、ライダーに対して世の中が信用しなくなったことを意味しています。

これからライダーに求められること

排ガス規制だけでなく、事故が多くなって二輪通行禁止になった峠道も数多く存在します。

色々ないたちごっこはこれまでもありましたし、 実施規模は違えど、 街頭検査というのも今回が初めてではありません。

これからも誰もが気分よくバイクに乗り続けたいと思っているはずです。

しかし、とうとう自分で自分の首を絞めてしまったという状況です。

これは自戒の念を込めてのお話ですが、ルールはやはり守りましょう。「知ったこっちゃない」この考え方が自分の首を絞めてきたのです。

今回の規制は国際規定を導入した規定で、国を怨めるものではありません。

これがもの語っているのは
「自分だけが良ければいい」
というのは過去のことになったということです。

悲しいかなバイクブームといわれた最盛期(1982年ごろ)からして、今バイク人口はその一割をギリギリ保っている状況です。

多くの人が見て「楽しそうだな」と思われるような乗り物として認知されないと、社会的に先がない状況にまで追いやられているのです。

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あえて言いましょう。

大げさに聞こえるかもしれませんが、我が国においてはライダー一人ひとりの道徳にバイクの存亡がかかわっているのです。

飛ばしたい人、いじって性能を試したい人ライダーもいろいろですが、街の中でなんでもしていい時期は、この規制の実施を持って終わったと自覚するべきでしょう。

カスタムは認証品を使い、サーキットパーツはサーキットで使う。つまり場をわきまえるということですね。

「サーキットに行く楽しみがなくなった」と嘆いている友人も大勢いました。わからない話ではありません。

しかしものは考えようです。つまり、ノーマルかノーマルにほど近いマシンで速い人というのはそれだけ腕がいいライダーだということになります。

ノーマルで重たい純正マフラーでタイムを出すのはまた別の楽しみが見いだせると思います。

それでもなお、特にスポーツ目的もなくただ単に爆音マフラーで乗っているライダーは、ちゃんと排除されるべきでしょう。

まとめ

バイクに限らず、日本は社会的に「音」に敏感になりました。

人と人との距離が近く、男も女も毎日会社に滅私奉公。自分や家族を犠牲にして働くことが当たり前の世の中で、それに疑問を唱えることですら「悪」としてとらえられるストレス度の高い社会です。

その結果、保育園や児童館・公園で遊ぶ子どもの声など、日常の生活音ですら騒音としてやり玉にあげるようなニュース、もともと児童福祉の現場にいた筆者としては残念でなりません。

ましてバイクが、以前に増してうるさく感じる人が多いのも必然かもしれません。

しかし、言われているので言いますが、騒音クレームを出す人にもおかしな人はいます。

Googleで「バイク騒音 苦情」を映像検索したときの衝撃といったら気持ち悪くて吐き気がするほどでした。

興味を持ってバイクに乗る人が減る一方の現代において、この傾向が社会に、ましてや彼らのような偏ったクレーマーに歓迎されることがあってはならないと考えています。

二輪車の中心的なユーザーの世代は45~50代の方々で筆者もその一人になります。

筆者は自分の若い時代にそうであったように、
今の若い方々にバイクの楽しさ
そして素晴らしさを知っていただきたい。

世代の橋渡しのお手伝いができればと思う一心で、これまでもバイクについていろいろな角度からお話をさせていただいています。

バイクを敬愛する45~50代の皆さん!

「今日まで、そして明日から」と吉田拓郎の歌じゃありませんが、バイクは今が正念場です。

今後もバイクが楽しいものであり続けるために、バイクがこの代で終わらないために、若い世代にこの素晴らしい財産を渡していこうじゃありませんか

そのためにも、
目先のことだけでなく、
一人ひとりが大人の行動をとることが大切です。

今回の規制や、これまでバイクを縛ってきた過去のもろもろを考えると、一つのキーワードに行き当たります。

それはつまり、「わきまえる」という単語、何かにつけて思い出してください。

人間なんてラララーララララーラーラー♪

フリーな人生を楽しむライダーになりませんか?




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記事をマークザッカーバーグのごとくハッカーウェイの精神で執筆しております。

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『バイクのマフラー騒音規制対策!音違反の判定方法とバッフルの使い方』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/02/27(月) 11:08:48 ID:d2093e3fe 返信

    くだらない騒音奨励記事

    • 名前:doshiri 投稿日:2017/02/27(月) 15:18:32 ID:24a18bbc2 返信

      コメントありがとうございます。

      そうなんです、バイクの騒音はいたちごっこなんですよね~。

      うるさいカスタムをやる側もやる側ですし、規制する側もライダーからしてみれば…。

      一部の人のせいで他のライダーが白い目で見られるのは勘弁してもらいたいものです。

  2. 名前:匿名 投稿日:2017/08/05(土) 07:01:44 ID:85bda9601 返信

    こういう人ならまだマシ。というより、こういう人が増えて欲しい。 
    去年の話だか、近隣がビッグスクーターに乗ってて、一日に何回も出たり入ったりしてたから、うるさいと言ったら、何がうるさいや!合法マフラーなんだから文句言われる筋合い無いわ!と言い返してきた。 静かな土地に当時引っ越してきて1、2ヶ月の新参者が大きな顔して何十年も住んでる人間に迷惑かける。
    騒音出してるのは間違いないんだからすいませんと言えばいいものを、合法なんだからと開き直る。 
    そういう常識の欠片も無いような人間はバイクなんかには乗らないでほしいですね。

    • 名前:doshiri 投稿日:2017/08/05(土) 14:21:53 ID:bad6a3005 返信

      こんにちは。

      コメントありがとうございます☆

      バイク乗りからしてみれば、いい音だな!と思えるものでもバイクを知らない人からしてみれば、ただのうるさい騒音ですからね…。

      また、時にはバイク乗りからしてみても本当にうるさくて仕方のない、直管マフラーでブリブリと鳴らしている方は本当に神経を疑います。

      このあたりの話は水掛け論のような議論になるので私もあまり好きではないのですが、

      「これをやったら周りにどんな影響が及ぶのか?」

      という想像力を各個人で高めていくほかないと思います。

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