バイクを自分でオイル交換する方法!選び方と用意する道具・手順は?

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バイクのオイル交換実践編!

それではオイルの前提知識を理解したところで、バイクのオイルを交換していきましょう。

必要な道具は以下のとおりなので
事前に準備をしておくようにします。

  • めがねレンチ12~14ミリ
  • 廃油処理BOX
  • オイルエレメント
  • パーツクリーナーウエス
  • 交換用オイル
  • 交換用ドレンワッシャー
  • じょうご
  • フラッシング剤

1.ドレンボルトの開け方と必要な用具

バイクのオイルパンやオイルタンクの最下部には、「ドレンボルト」といってオイルを抜くための「栓」の役目をしているボルトがあります。

どんなバイクにもエンジンの下のほうにこういった太いボルト類があり、これがドレンボルトになります。
向きは地面を向いていたり、
後輪の方向に向いていたりと様々です。

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基本的にはこのドレンボルトを開放して
古いオイルを抜き取っていきます。

※KawasakiやヤマハのSR400など、一部の車種ではダブルドレンでドレンが2本あることがあり、ハーレーはホースを下向きにすることでオイルを抜けます。車両によってオイルの捨て方に少しコツのいるバイクがあるので要注意です。

ちなみにSRはこんな感じで
前輪の裏側に
第2のドレンボルトがあったりします。

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ここからオイルを抜くのですが、下にちゃんとオイルを受け止めるためのものを用意しなくてはなりません。

一番簡単なのがこれ。
廃油処理パックを使う方法でしょう。

このボックスの中には、オイル吸着剤が入っていて、4.5ℓまでのオイルを吸着することができ、燃えるゴミとして処理することができます。

※処理の方法はお住まいの地域の自治体の処理方法に従ってください。

まずはオイルの飛散を防止するために、
バイクの下に大き目の段ボールか
汚れて良いシートなどを敷いておくといいです。

それからこの廃油ボックスを
ドレンの下に用意して、
ドレンを開けてオイルが完全に出なくなるまで待ちます。

ネジは時計回りで締まり、反時計回りで緩むというのが基本ですので覚えておきましょう。

2.オイルフィルター(エレメント)の交換

オイルフィルター(別名オイルエレメント)は、エンジンの中で毎時発生するエンジンの汚れを取り除いてくれる大切なパーツです。

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通常のオイル交換ならば
この作業はスルーしてかまわないのですが
2回に1回はオイルフィルターも交換しましょう。

フィルターを外すときにフィルター周りから廃油がどっと出るので、オイルをドレンから抜いた後に交換しましょう。

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参考元: https://www.monotaro.com/p/0990/7825/、http://www.noblest.co.jp/products/detail79.html

オイルフィルターには写真のように缶に入って外に出ている外装タイプ(左)と、内装型(右)があります。

バイクによって形状が違うので、適合をしっかり確かめてください。

外装型はフィルターレンチが必要

外装型のオイルフィルターを脱着するにはオイルフィルターを外す必要があります。

力を込めやすい場所についていれば手で回して外すこともできますが、そうではない場合オイルフィルターレンチが別途必要になることもあります。

このように外周に対して巻きつけて外すタイプのものが一般的です。

バイクは車種によって取り付け方法が大きく異なるため、このタイプのレンチが使えないなんてこともあります。

そこでもう一つ使用するのが
こちらのソケットタイプのレンチです。

こちらはフィルターレンチの正面部分から
レンチを入れるスキマがあれば
使用することができます。

が、なにぶん車種によってフィルターレンチの回し方は大きく異なるので、車種に応じた工具を用意するようにしましょう。

オイル漏れ対策はOリングの管理を適切に

また、内装型には排出側用と吸入側用にゴムのパッキンが必要です。できれば最初からセットになっているものをおすすめします。

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参考元: http://www.webike.net/sd/1866347/ http://www.webike.net/sd/1866661/

外装型には缶の淵の所にパッキンのゴムがついています。

いづれのタイプでも、パッキン用のOリングには取り付け時に新しく入れるエンジンオイルを塗っておくのがコツです。

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ついでにバイクの部品についている、同じ役目をするリングにもオイルを満遍なく塗っておくといいですね。

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これをしないと密閉性が保たれず、
オイルもれの原因になったり、
Oリングがちぎれてしまう原因になります。

そして外装タイプの場合、必ずオイルを缶なのかなにイッパイに注いでから組み付けてください。

フィルターの締め込む強さは?

本来フィルターの締めこみは、できればトルクレンチを使って締め込みの強さを計るのがベストです。

こうすることでネジ山が痛んだり、
内部の金属が盛り上がって
フィルターとして機能しない状態を防げます。

締め付けを強くしてしまうと更には
オイル漏れの原因になることもあります
注意しましょう。

この場合はねじを締め込んでいって、ネジの頭が着座(最初に底面に当たってから)3/4回転の位置まで回すと、おおよそ14N/m(ニュートンメーター)になりますのでご参考になさってください。

※規定締め込みトルクはサービスマニュアルや、オーナーズマニュアルなどであらかじめチェックしておきましょう。

後述していますが、特にフィルター交換後はオイルラインのエア抜きをしっかりやってください。

筆者はエア抜きを怠って以前、焼き付いたコンロットがエンジンをたたき割って飛び出してくるという恐ろしい目に遭っています。(それも富士スピードウェイのストレートエンドで・・・。)

もしもトルクレンチがない場合…

手で締め込んでいってキュッと閉まったところから4分の1回転ぐらいの力を入れて様子を見て、漏れるようならまた4分の1回転閉め込む、ぐらいの感じでOKです。

あくまで「締めすぎ」は禁物ですよ!

3.パーツの洗浄

オイルが出なくなったら、パーツクリーナーで周囲についた廃油をペーパーウエスなどでふき取りながらきれいにします。

この作業を怠ると、
付着したオイルが蒸発し
白煙が上がることになります。

また、最近のドレンボルトにはマグネットがついていて、金属片などの不純物をキャッチできるようになっています。ここもきれいにパーツクリーナーで洗浄しましょう。

ドレンの洗浄が終わったらペーパーウエスでしっかりと拭いてください。

4.ドレンワッシャーについて

ワッシャーは締め込んでつぶれることでオイル漏れを防いでいますので、必ず新品を使うのがエチケットです。再利用禁止!

費用もそこまで高価なものではないので、毎回新しいものを使用するようにしましょう。

このデイトナのワッシャーはエンジンの熱でうまい具合に黒い部分が溶け、スキマを効果的に埋めオイル漏れを防いでくれる機構を備えていますのでオススメです。

また、ワッシャーはバイクごとに必要な径(大きさ)が異なります。

ショップで適合表をチェックして
バイクに合った径のものを用意しましょう。

5.ドレンボルトの締め込み

必ずドレンワッシャーを付けてからオイルもれの無いよう、写真のようなトルクレンチ・メガネレンチやスピンナーなどできつく締め込みます。※コの字スパナはこの作業に適当ではありません。

やはりドレンを閉めるにも、本来トルクレンチがあるのがベストです。

ない場合には先ほどオイルフィルターのお話の中でご紹介した方法をご参考にしていただけたらと思います。

トルクレンチがない場合…

あまり力任せにしないように気を付けないといけません。締め付ける力は二本の指で締まりきるぐらいの強さでOKです。

こうしてドレンを締め終わったら、オイルを入れます。

6.オイルの入れ方と必要な用具

よくある質問ですが、余ったオイルがあるから買ってきたオイルと混ぜて使って大丈夫かという質問があります。

答えとしては、
こういうことです。

  • メーカーが同じで銘柄も同じ、粘度も同じなら問題はありませんが、半年以上放置されたオイルとのブレンドは歓迎できません。
  • 硬度が違うオイルで、鉱物油同士・合成油同士・半合成油同士なら使用できますが、やむを得ず臨時に使う場合に限られます。
  • メーカーが違うオイルを混ぜることはベースオイルが違うのでやめた方がいいでしょう。
  • 4輪用オイルと2輪用オイルは性質が違うので、ミッションやクラッチが壊れます。混ぜてはいけません。

例えばママレモンが少し残った容器にチャーミークリーンを混ぜてみてください。

凝固して使えなくなります。

用途が同じだから同じだろうと思うのは人間の勝手であって、原料は違うものなのです。

オイルの選び方や、種類、規格の説明については後述していますのでご参考になさってください。

オイル量と注ぎ方に注意!

その上で、しっかりと必要なオイルの粘度や必要量の把握をしていきましょう。

規定量以上を入れると
エンジンがかからなくなったり
大量なオイル漏れの原因になります。

オイルが用意で来たらまず、缶のオイルを計量ジョッキに適量注ぎます。

注ぎ口にじょうごを付けます、これをしないと、あちこちにオイルが飛び散って、白煙や火災の原因になります。バイクも汚れますので注意しましょう。

もしこういったショウゴがない場合には、
よく洗って乾かしたペットボトルを
カッターで切るとちょうどいいものができます。

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また、油というものは
その時の湿度や温度によって
量が増減します。

例えばサラダ油などが容量を「グラム」であらわしているものがあるのはそのためで、オイルが規定値に達しているかどうかも毎時変わってきます。

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オイルを注いだら必ずオイル量が適正範囲にあるかどうか、点検窓やバイクによってはフィーラーキャップ裏のレベルゲージでチェックしてください。

※フィラーキャップ裏のゲージを使うときは一度外したキャップをウエスで拭って、その後もう一度キャップを閉めてまた外したときの状態を見ます。

※ドライサンプなどの車種によっては
バイクを一度始動し
エンジンを切ってすぐにオイル量を測る必要があります。

整備マニュアルを読んだり、
動画などをチェックして
やり方を確認しておきましょう。

オイルが最大値入ったら、キャップを外したまま5分ほど放置してオイルラインのエア抜きをします。

オイルに泡状のものが浮いていないのを確認できエア抜きが終わったら、エンジンをかけてさらに5分ほどオイルを膨張させます。

この時、バイクのスロットルをふかさないように注意しましょう。オイル交換直後はまだエンジン内に完全にオイルが回りきっていない状態です。

エンジンを切って、3分ほど放置したときにオイルレベルが規定値内にあればOKです。

オイルフラッシングとは?

よく「フラッシング」という言葉を聞かれたことがあると思います。

これはフラッシング専用のオイルを入れて潤滑させ、エンジン内部の汚れを取る作業を言います。例えば、鉱物油から化学合成油等油種を切り替える場合や、エンジン内部のコンディションを保つ時などに行うものです。

工程としては、先述の方法でオイルを抜き
一度ドレンを閉めてフラッシング材を入れます。

オーバーヒートに気を付けながら
20~30分ほどアイドリングして潤滑させます。

再びドレンを抜き、オイルフィルターも交換して新油を入れて完了です。

フラッシングは灯油入りのものを使わないのがオススメ

整備をしている人の多くは知っていることですが、機械の洗浄というのは主に灯油で行われます。

しかし、灯油はゴムやパッキンを侵食することでも知られています。

フラッシング材は安いものだと
灯油を含有していることがあるので
やたらなものはお勧めしません。

そこでおすすめなのがやっぱりワコーズ。

WAKO’Sのエンジンフラッシングオイルです。

こちらは灯油分を使用せず、細かいクリアランスまで浸透して、ばっちりエンジンの汚れを落としてくれます。

「OIL」を名乗るだけあって
ベースがエンジンオイルと同じなので
かなりエンジンに優しいフラッシングですね。

フラッシング剤は安いものがたくさんありますが、バイクをいたわりながら整備したいという場合にはぜひどうぞ。

また、フラッシングを実施する場合はエンジン内部の汚れが取れるので一緒にフィルターも交換する事をオススメします。

まとめ

「名だたるものを負って、輝くものを負って、人は氷ばかりつかむ」と中島みゆきが歌ったように、

実はバイクの変化をもっと身近に安く楽しむには、光り輝くSPパーツより「消耗品の質をよくしてマメに管理する」ということの方が近道だということがベストだとおわかりいただけたと思います。

オイルにはチタンのように輝くカッコよさも
カーボンのような派手派手しさもありません。

目に見えないだけに非常に地味な存在ですが、これほど重要な液体パーツはないといってよいでしょう。

筆者もまわりまわって気が付いたのですが、タイヤの選定やチェーンスプロケ3点交換、そしてオイル交換、特にオイル交換は、アクセルを開けるたびににやけるほど楽しい変化が期待できます。

オイルを交換して、車体が軽くなったように思えたり、エンジン音がスムーズになったり、加速が素晴らしく伸びやかになるのを感じるのは本当にたのしいですよ。

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