バイクのブローバイガス対策!カスタムパーツで大気開放しても大丈夫?

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ブローバイガスの大気開放は、ネットやバイク専門誌上で賛否が渦巻く問題ですね。

あるサイトでは、ブローバイガスの大気開放を絶賛していますし、またあるサイトでは「時代遅れ」として猛烈にけなしています。筆者もこうして効果やデメリットを調べているところですが、調べれば調べるほど解らなくなってきました。

たぶん、大気開放について調べる中で、このサイトにたどり着いたという方もおいでかと思います。こうもネットの中で賛否がはっきり分かれている情報というのは調べにくいことこの上ないですよね。

「いったいどっちなのよ」「違法っていうけど、どうなのよ」といろんなところから今にも声が聞こえてきそうです。

今回はこのタイトル通り、「ブローバイガス対策をどうするか」「大気開放の是非」について考えたいと思います。

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そもそもブローバイガスとは?

エンジンの圧縮・燃焼の過程で、発生した未燃焼ガスや排気ガスが、シリンダーとピストンの間をすり抜けて、ピストンの上下動に押されながら、クランクケースやエンジンヘッドの中に溜まっていきます。

このときに、高温・高圧の状態でオイルや水分と共にミスト状になったもの、これがブローバイガスです。

ブローバイガスは、ケースやヘッドの内の圧力を過剰に上昇させ、ピストンの抵抗を増し、オイル流路に障害を起こすことがあるので、エンジンブロックの外部に排出する必要があります。

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更にブローバイガスの成分には、CO2(二酸化炭素), HC(炭化水素),CO(一酸化炭素),NOx(窒素酸化物)といった有毒ガスとH2Oを帯びたオイルなどが含まれています。

このため現在ほぼすべての車やバイクには吸気側(エアクリーナーボックス)に吸わせて、ブローバイガスを再燃焼させる循環機構を備えることが法律で義務付けられています。

さらに、ブローバイガスの大気開放は法律により禁止されております。

エアクリーナーおよび循環機構の撤去をした車両は車検をパスすることができません。簡単に言えばブローバイガスの大気開放は違法行為なのです。

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カスタムチューニングと環境のバランスを

ライダーとしてはカスタムチューニングの効果はぜひ体験したいものです。しかし、環境への配慮は社会的に無視することのできない問題。

ですので、カスタムをするにあたっては、このバランスをどうするかを考えなくてはいけないでしょう。

「環境に配慮して」というと「バレなければいい」「自分一人くらいなら」という人もあるかもしれません。しかしそういった考えが許される時代は遠く過ぎ去りました。

バイクというのはついつい一人よがりになりがちな乗り物で、わが国でも過去幾度となく社会的に多方面から規制や締め出しに遭ってきた乗り物です。

それでも、各メーカーはバイク環境の健全性を保つべく、様々な規制に会うたびに、知恵を振り絞って乗り越えてきたのです。

例えば、環境問題をクリアするために要となるバイク用フュエールインジェクションは、各部が外気にさらされているバイクでのその汎用化は、難しいとされていました。

しかし、今ではバイク用フュエールインジェクションはなくてはならないものになっています。

あんなに小さい純正のスーパーカブのエンジンにすら、インジェクションを付けて排気をクリーンにしている時代に、簡単にブローバイガスを大気開放していいはずがありません。

環境とうまく付き合っていってこそ真のライダー

さらに、メーカーの努力を語る上でヤマハSR400の存在を外すわけにはいきません。

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参考元:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/sr400/

一見、42年前のデビュー当時そのままのSRですが、本来なら規制の中で消えゆく運命にあったのでしょう。しかし独特のキックや乗り心地は、インジェクションになった今のSRに先進技術を使って受け継がれているのです。

「別の技術を使って、環境性能を求める時代の要求にこたえ、今まで以上のサティスファクションを求める」

これらメーカーの努力の方向性は、ユーザーである我々としても引き継いで、カスタムの中でもこれを踏襲し、さらに楽しいものを作ることを考えるべきだと思うのです。

別の方法で効果を得るにはどうすればいいのかを考える。こうして考えていくと「ブローバイガスの大気開放」は環境性能に対して完全に負けているものだと思います。

しかし、何もしないということではなくて、代わりに似たようなことができないかという工夫が必要なのです。

ブローバイガスを大気開放が目的としていたのは主に、

・クランクケース内の減圧による動力抵抗の軽減
・新気の導入増大によるパワー・トルクUP

でした。

実際にブローバイガスの大気開放をした人の感想をまとめると、

「車が軽くなったようになった」「エンジンがよく回るようになった」、あるいは「エンジンブレーキが軽くなり、エンジンに負担なくシフトダウンできる」ということになるでしょうか。

つまり、クランクケース内の減圧による動力抵抗の軽減、これをパワーフィールの向上につなげた上で環境性能を両立させる。

ということが必要になってくるわけです。

ブローバイガスの大気開放以外で性能アップを目指すには?

そこでまず考えられるのは、クランクケースとエアクリーナの間に「クランクケース内減圧バルブ」を付ける方法です。

参考リンク:T-REV寺本自動車商会/T-REV ZZR1100専用 ZZR1100

大気開放と並んで、こうした「クランクケース内減圧バルブ」の類には評価する意見が多くみられます。

Webikeの特集記事に詳しい説明があるので、本文では理論説明などをこちらに頼ることとします。

この内容をまとめると、ワンウェイバルブを噛ませることで、クランクケースが負圧になっても、ブローバイガスを逆流を防ぐことができるということが説明されています。

その上、吸気に戻すことで単純に大気開放していた時よりもブローバイガスの吸い出し効果が高くなるうえ、クランク内の高い減圧効果を得ることが可能だといいます。

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既にこの方法を試しているユーザーに話をいくつかのWEBから拾いあげてみると

「アクセルレスポンスが良くなった」
「エンジンブレーキが軽くなった」
「驚くほど振動が減り、乗りやすくなった」

というように体感できる効果に喜ぶ声が多く聞かれます。

ただしWebikeの説明にもありますが、エンジンの形式やブローバイの排出方式によってはセッティングが難しく効果が期待できない場合もあるようです。

上記の方法でも、ある程度効果は得られても、「オイルの劣化が早くなる」「ケースの負圧が強すぎてシール類が持たず、オイルが漏れた」という声も聴かれるのは事実です。

それでも、エンジンとこの方法がうまくマッチするならば、本文の趣旨として環境との両立を考える中で、クランクケース内減圧バルブを使用するのが最善の方法だと言えますね。

まとめ:カスタムは一日にしてならず

ノーマルのバイクは、様々な使用状況、耐候安定性等、幅広い想定の下、設計から実走試験まで膨大な時間を費やし、一番バランスの取れた状態で市場に送り出されています。

一方、巷に出回っているカスタムの方法や組み合わせによって製品としての安定性を失う場合もあります。

ブローバイ関連のカスタムは環境とパワーフィールのバランスを、パワーフィールに振った形にするわけです。

効果と環境性能の両立は図れそうですが、耐久性や整備性までを網羅するとなると完全なものというのはないのかもしれません。

今回執筆にあたって、たくさんの参考資料やWEBページについて見てきたわけですが、「これこそが一番です」というものや方法にはいまだお目にかかれずにいます。

これは、バイクのエンジン構造にもそれぞれ特徴があり、また、ライダーによってもライディングやカスタムの方向性が様々であるからです。

つまり、ある方法はある人には向いていない方法で、その逆もありうるということです。WEBで意見が分かれるのもそのためではないかと思いますね。

基本的なエンジンの構造や自分のバイクの特性をしっかり理解して、それぞれに合った方法を幾通りも試すトライ&エラーの果てにたどり着いた方法というのが、ベストな解釈でしょう。

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