バイクの種類というかジャンル、いろいろありますよね。
特に初心者の方で、足つきに悩んでる人はいませんか?
そんな時こそ、アメリカンバイクはよい味方になってくれます。
また他のサイトを見たけれど、たくさん車種が出ていてアメリカンバイクも一見似通ったスタイルなので「今一つピンとこない。」
そんな方も多いでしょう。むろん筆者もそう思いました。
そこで今回は、初心者の方からある程度バイクに慣れた方までを対象に古今東西のアメリカンバイクの中からクラス別にベストな車種をドカンとご紹介していきます。
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Contents
そもそもアメリカンバイクの定義とは?
だいたいご承知とは思いますが…
ザックリ言って、こんな↑感じがアメリカン。
ハーレーダビットソンに代表されるようなスピードよりもゆったり感を大事にしたバイクで、長距離を走っても疲れにくい形なのが特長です。
近年、ドイツのBMWやイタリアのアプリリアという会社もこれに類するバイクを造っています。
ドイツのアメリカンとかイタリアのアメリカンと言いうのも、ましてジャパニーズアメリカンというのも何なので、乗り心地や特長から最近は「クルーザーバイク」とも呼ばれるようになってきました。
何となく「クルーザー」という方がどんなバイクなのかわかりやすい気がしますよね。
そうです、
『バイクでスピードを愉しむよりも、ゆったりと景色を楽しみながら少しでも長い距離を旅してみたい。』
そんな風に思う方にピッタリなのがアメリカン・クルーザーバイクなのです。
250㏄おすすめのアメリカンバイクは
原付や125㏄クラスにもアメリカンはあります。
でもそこはせっかくの中免、せっかくのクルーザー。
250㏄を選ぶポイント
何といっても車検もなく、税金などのコストもお得。
相対的に車体も軽く、足つきも他のジャンルのバイクより群を抜いて優れています。
高速道路に乗れる楽しさを手軽に味わっちゃいましょう。
また、バイクで大変なのがこけちゃったときの「引き起こし」。
全体的にアメリカン・クルーザーバイクは
- 基本的に重心が低いことと、
- ハンドルが横に長めに出ていること
たとえ車重が重くても、他の車種より引き起こしがこれまた楽なのも隠れた魅力。
バイクが初めてという人には、二輪車の扱い方を理解していくのにもってこいだと思います。
そんなエントリーモデルにふさわしい車種をご紹介していきますね。
YAMAHA Drag Star250
参照元;https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/ds250/
こちらはヤマハのドラッグスター250、中にはこのバイクを目指して免許を取ったという方もおいでになるかもしれません。
新車車両価格は税込み594,000円、中古車の場合はロングセラーモデルだけにピンキリで、12万円くらいの個体もありますが相場的には25~35万円くらい。
とくに安いものは初期年式(15年以上前のもの)で距離も走っているものになります。
ですから、初心者の方で周りに知識のあるお知り合いがいない場合には安さに飛びつかず、新車か近年式を探るのが無難でしょう。
難しい諸元表の数値はわからなくても「シート高670mm」という数字をうれしく思う人は 少なくないと思います。
アメリカンはちょっと曲がったり止まったり機敏な動作が苦手なモデルも多いのです。
しかし、 ハンドリングのヤマハというだけあって、ドラッグッスター250はそうした基本性能はしっかりこなします。
特に初めての女性ライダーにも大変優しいモデルで、乗り手を選ばない気軽さと頼りがいのある走りを兼ねそろえたバイクです。
2000年6月の登場以来、厳しくなる排ガス規制で他社のライバル車種が次々に消えていく中、人々に愛されて今もなロングセラーモデルであり続けるのはそのためでしょう。
HONDAレブル
参考元;https://www.autoby.jp/_ct/17014333
こちらはホンダの新型レブルです。
まだ発売はされていませんが、価格や発売時期予想はど知りたいの中でも、 特集記事でお伝えしたことがありましたのでそちらをご参考になさってください。
昨年末にアメリカのロサンゼルスで行われたIMS(インターナショナル・モーターサイクルョウ)で世界初お目見えしました。
「アメリカンはVツイン」そんなお決まりをあえて捨ててみたらこんなに自由なバイクになりました。
そんなHondaの提案なのでしょう。今春日本で250㏄と500㏄の 2クラスでデビューが予定されています。
筆者はIMSで実車に跨ってきましたが、乗った感じ軽くて楽ちん。
CBR250Rと共通のエンジンはきゃしゃですが、前後の太いタイヤのおかげで安定性が高く、ストレスの無い走りが期待できます。
レブルと言えば、80年代にカスタムベースとして大流りした旧モデルを思いだす方もおいでですね。
こちらの新型にもすでに様々なカスタムパーツの開発がスタートしている模様です。
500㏄も出るわけですが、筆者のお勧めは250で車検のない分旧モデルのようにどんどんカスタムしながら所有感を味わってほしいですね。
(くれぐれも爆音車にだけはしないように…)
80年代に初期モデルを楽しんだ世代を呼び戻して、若い初心者ライダーとの交差点になるような幅の広いモデルに?
このバイク、来ますよW。
400㏄のおすすめのアメリカンは
車検があるのは前提事項としても、大型よりも手軽に所有感をじっくり味わえるのが400㏄アメリカン・クルーザーバイクの魅力です。
400㏄を選ぶポイント
バイクはよく「鉄の馬」なんていわれます。
鉄パーツをピカピカにするのがアイアンホースたるアメリカンバイクの愉しさ。
250クラスだとどうしても車体の軽さが必要になる分、重厚感演出したモデルになりにくいものです。
大型クルーザーに憧れる中免ライダーも、メカメカしさに憧れるバイク女子も、ずっしりした所有感と共に豊かさを愉しむことができる。
値段的にもおそらく背伸びして届く安易なのではないでしょうか?
つまりある程度の手軽さとアメリカン本来の愉しみである
「所有感」が両立できるのがこの400㏄クラスなのです。
ではそんなずっしり感を味わえるベストな車種をご紹介しましょう。
HONDA SHADOW Classic400
参考元;https://www.honda.co.jp/SHADOW/shadow-classic400/price/index.html
残念ながらすでに生産は終了しており、在庫終了と同時に終わってしまうホンダのシャドウ400。
でもどうでしょう、このズッシリ感、そして美しさ。
400でこれほどのものが我が物になるとしたら、それ自体が魅力ですよね。
新車車体価格は写真のツートンのモデルで、税込み¥842,400。
「高い」という声もありますが、今時少量生産モデルを国内で造ると
他メーカーもこのくらいになりますね。
シャドウのこのモデルの発売は2008年11月~。
中古相場を覗いてみると初年式で38万円以降60万円代まで価格帯は幅広いようです。
しかししっかり見ていくと、50万円台でも走行距離一万キロ以内はざら。
大切に愛着を持って乗るユーザー層の多い車種ならではなので、
購入を考えるならこのあたりがねらい目かもしれませんね。
水冷エンジンなので、255kgの車重もするっと押し出しかつ静か。
スマートクルーザーともいえる一台です。
SUZUKI INTRUDER400 Classic
参考元;https://www1.suzuki.co.jp/motor/product/vl400csl4/style_price
そしてこちらはスズキのイントルーダークラッシック400。
新車販売価格は税込み885,600円。
Hondaのシャドウ同様昨年で生産が終了し、新車は在庫限りとなります。
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装備重量275㎏の400としては巨漢でありながら、加速性能の良さにこだわった
造りが持ち味で、鼓動感を楽しめる一台です。
中古市場を覗いてみると、30万円台前半~50万円台後半のものがあります。
高年式車だとそれなりに距離の行ったものが多いように見受けられますので、
2010年以降の50万円後半の若い個体がねらい目だと思います。
重量感を所有したい人に是非。
YAMAHA DrugStar400
参考元;https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/dsc4/color.html#01
そして400クラスはもう一台。
ドラッグスターの400でクラッシックをチョイスしました。
このクラスでは大概フェンダー(泥除け部)の小さ目なスタンダードタイプもあるのですが、どうせ手に入れるなら重厚感のあるクラッシックタイプをと思いご紹介しています。
新車車体価格は税込み822,960円。このクラスの標準的な価格と言っていいでしょう。
中古市場ではやはり息の長い人気モデルなのでばらつきはあります。
価格と距離を両立させた個体を狙うと40万円前半~50万円中盤あたりがよさそうですね。
はい、そしてこのドラックスター400クラッシック、250同様愛されるロングランモデル。
バイク店の元店員としていろいろなバイクを扱った経験で言うと、
このドラッグスター400は筆者一推しですね。
ポイントとしては、とにかく乗り手の意思に従順に反応してくれることです。
重心の位置が最適で、取り回しの良さが他社に比べて抜群です。
試しに中古量販店でこのクラスのノーマル車を比べてください。
ハンドルを持ってバイクをまっすぐにしただけで「あっ」と声が出るくらい違いが判るはずです。
大型でおすすめのアメリカンは?
今時練習所で竹刀を振り回す鬼教官のしごきを受けるでなし、
最初から大型を目指すのもアメリカンならありかも…。
それに馬力もあるので、大排気量ならではのボリューム感も楽しめます。ツーリングも楽々ですね。
大型ならではのポイント
まず性能的に言うと、300㎏前後の巨体を「グハッ!」っと前に押し出すのですから、低回転での力がどのカテゴリーのバイクに増して強いということが言えます。
このマッチョな感じに憧れるんですよね。
大きなバイクですからバイクに体を預けて楽に運転できるので、さらにさらに航続距離が伸ばせます。
また海外モデルが幅広く選べるのも魅力。
教習所を選べばハーレーで教習をしたりすることもできます。
先述のように足つきもよく、引き起こしも若干楽ですから、
アメリカンなら最初から大型免許も狙いやすいんですよ。
さてそんなアメリカンの大型車種をご紹介していきましょう。
Harley devitson XL883
ここまでくるともはや400㏄にはまねできない領域でもあります。
参考元;https://www.harley-davidson.com/content/h-d/ja_JP/home.html
(写真は’IRON’)
1959年と言いますから当然超ロングセラー。
883にちなんで「パパサン」の相性で親しまれています。
新車車体価格は1,262,000~となっていて、今のスーパースポーツバイクの値段から言えば、相当リーズナブルに楽しめる「外車」と言えるでしょう。
カスタムベースとしても楽しまれているので、中古市場での値段は距離や仕様カスタム度合いなどを注意深く見ていく必要がありますが、40万円台中盤から60万円台後半でバランスの取れた個体が見つけられると思います。
ハーレーはバイクを愉しむというより、振動に親しむ機械。
でもこのバイブレーションがのんびり走るときには心地よく、「共にある感覚」を深く味わうことができます。低速ではほどよく鼓動感を感じます。
高回転で回せば単気筒のような痺れる振動はなくなり想像以上になめらかです。
パパサンはハーレーのエントリーモデル、とも言われますから、当然もっと大きなモデルもありますが、883の場合ハーレーの中でも特に機動性が良いですね。
それにXL883は重すぎず大きすぎないので標準的な日本人の体形に最もフィットするモデルだと思います。
Harleyショップに行くと試乗もできるようなので、ハーレー体験がまだな方はお近くのHarleyショップにGOですね。
BMW R1200C
参考元;https://www.virginbmw.com/userimpre/uimprerseries/uimprer1200c/
ハイ、そしてこれが「ドイツ人が考えたアメリカン」です。
Harleyの伝統がV型2気筒エンジンなので、「アメリカンバイク」というとそれに倣って
大体V2エンジンが搭載されているものです。
でもこのR1200CにはBMWにとって伝統的な水平対向2気筒エンジンを搭載。
これは極めて振動が少なく、取り回しに優れていることで有名です。
それをプルバックスタイルのバイクを造ったらどうなるかという結果がコレです。
大概のアメリカンはスピードよりも居住性重視。
しかし、R1200Cの場合はスピードと居住性とが兼ね備えられており、独創的な「クルーザー」としてこのバイクを造ったということがよくわかります。
1997年登場、2004年まで作られていたR1200C。
初期モデルは80万円台から中古であるようですが、保管状態の良い個体が多く残っていて、15000㎞を超えても130万円以上で取引されています。
今あえて見直しても非常に斬新で楽しいバイクだと思います。
YAMAHA BOLT
さて、大型バイクの締めくくりはやっぱりこのバイク。
参考元;https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/bolt/color.html
ヤマハのボルトです。
国内他メーカーがアメリカン・クルーザータイプの製造や国内販売を次々にやめていくのをしり目に、ヤマハは2013年にこのBOLTを新登場させます。
無駄を排しながらもたくましく見えるボディにメーカーのコンセプトが表されていますね。
これは北米で大うけしているモデルで、カリフォルニアではR6の次にBOLTをよく見かけます。
アメリカ人も満足な秘密は何といってもトータルバランスの良さ。
どこかを立てればどこかが犠牲になる、そんな作りが一切なく、力と扱い良さとが非常によく同居していて、気持ちいい。
なおかつHarleyより新車が安いというのも魅力でしょう。
ちなみに新車車体価格は税込み899,640円~。
中古市場でも距離の若い個体が60万円台から見られますが、このくらいの差なら頑張って新車イっちゃいますか?
参考元;https://topicks.jp/18387
ヤマハ2輪アンバサダーを務めるフィギュアスケート金メダリストの荒川静香さんもこのBOLTを所有されていて、女性ライダーにも人気。
アメリカンのバイクとしては故障もなく、無骨さよりも機能性を優先した、現代の旬なバイクだといえます。
まとめ
さていかがでしたでしょうか?
今回は現在生産が終了している車種や海外車種も含めて、初心者や女性ライダーにも「愉しい車種」をご紹介しました。
先述来、『愉しむ』と書いていますが、「楽しむ」のではなく『愉しむ』。
この「愉」という字は、わだかまりがなくワクワクする様を言うのだそうです。
アメリカン・クルーザーバイクはまさにこの字にピッタリな乗り物。実際に購入をお考えの読者の方に愉しみどころを抑えて解説させた頂きました。
なるほどと思っていただけたら幸いですが、中には
- あのバイクはどうした?
- なぜあのバイクがここにない?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
これについては、生産が終了しているモデルの中でも遠い昔のモデルや、中古の個体差が大きいと予想されるモデルについてはあえて扱わなかったからです。
理由としては初心者や女性の方も含めた幅広いライダー層をイメージするにあたって、「わだかまりなく愉しむ」という趣旨を深く考えるなかでそのような表現をさせていただきました。ゴメンナサイ。
いずれにしても…。
「アメリカン」と言われつつ、世界中に派生し、クルーザーとして初心者や女性、世界中の人々に裾野広く愛されるバイク。それがアメリカン・クルーザーバイクなんです。
貴方もぜひ、その輪を広げてみませんか?
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