今年度新しくバイク生活をスタートされる皆さん、教習所はどうですか?楽しいですか、思ったよりハードでしょうか。
バイクの免許証をとったときのうれしさや、教習所で苦労されたことなど、初心を忘れずバイクライフを謳歌したいものです。はじめに頑張った思い出は、何かと困ったときにあなたの背中と押してくれるものですよ。
しかし、いざバイクに乗ろうとすると、いろいろな車種があるので「何を基準にどんな車種を選んでよいものやら?」という感じでさっぱりだ、という人はいませんか?
今回はバイク選びに迷うビギナーライダーの皆さんに、バイクの選び方のポイントをご紹介してまいります。
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Contents
はじめて購入する最初のバイクを選ぶポイント
たいていはバイクの免許を取ろうと思い立った時点で、乗りたい・または目標となるバイクが決まっているという人が大半ナノではないかと思います。
趣味で大型二輪を取る物好きの方はいないでしょうからね。笑 先に乗りたいバイクが決まっているのであれば、あとはお店に行って契約書にサインするだけでOKです。
ただ、意外にバイクに乗っている人の話を聞いて先に何となく免許を取るだけという人も中にはいる様子。
そういった場合は、「何を基準に車種を選んでいいのか」というところからお話しする必要がありますよね。今回はそういった初めての場面に立ち返って次のようなポイントについてお話を進めていきます。
- バイクの車種を選ぶ
- インターネットか店頭購入かを選ぶ
- バイクショップを選ぶ
- 新車にするか中古車にするかを選ぶ
- 任意保険を選ぶ
この手順をしっかり踏んでいけば、納得のいくバイク選びができるのではないかと思います。
1.バイクの車種の選び方
そもそも教習所で「バイクの免許を取ろう」と思い立たれたのはどんなことがきっかけだったでしょうか?
一口に「バイク」と言ってもライダーの好みに合わせていく通りもの楽しみ方ができるものですが、まずは「そのバイクで何がしたいのか?」をはっきりさせておくことが大切です。
なぜなら、バイクには色々な種類と楽しみ方があって
- サーキット走行を楽しめる、スーパースポーツバイク
- ツーリングを楽しむ、ツアラータイプ
- 林道など、未舗装路も走れるタフなボディーの、オフロードバイク
- 実用性を重視した、ビジネスバイク
- スポーツ走行以外はマルチに使える、スクーター
このように様々なジャンル分けができ、それぞれのバイクにはそれぞれの得意分野があるからです。当然市販車ですから、どのバイクでも街乗りやーリングを楽しむことはできます。
ただし、例えばサーキット走行やオフロード等、+αな楽しみ方をしたいということであれば、スクーターやビジネスバイクは選択肢から外れることになるでしょう。
反対にツーリングや実用性を重視したい場合には、スーパースポーツの前傾姿勢はつらいものになるはずです。「バイクの得意分野」という話をしましたが、これはバイクのカテゴリーの話ですよね。
ここからさらに細かく見ていけば、排気量が何ccだとか、何気筒のどんなエンジンか、そしてどんな機能を備えているかということがバイクごとに様々な性質や特徴・拡張性などが分かってくると思います。
これらは「バイクの性格」と言い換えることができるでしょう。
一見同じような形に見えるバイクでも、排気量やエンジン形式によってはっきりと異なるのです。
少し例を挙げますと、今は単気筒や2気筒の250cc~400㏄のバイクが普通二輪の主流と言えます。これらは主に振動というか鼓動感を味わいながら、トコトコとお散歩をするようなのんびりした乗り方が得意なバイクです。
また4気筒のバイクは、アクセルを開ければ開けるほど伸びやかに加速して、高速ツーリングなどでスムースでストレスのない乗り味を体験できます。
バイクは自分に合った「乗り味」で決める
ここであえて、「乗り味」という言葉を使ってみることにします。
つまりエンジンや車体のつくりによって、バイクは性格も違うし味わいが違うものなのです。バイクの性格と言えば、そのバイクが属するカテゴリーを考えれば大体どんなものかは想像できます。
しかし、「そのバイクの乗り味がどんなものなのか」という問いには乗ってみるまで答えられない、ということです。
バイクの場合はどこかに移動するのが目的で、単にその手段としてりようするだけというのはもったいない話です。
風を感じながら走ることもこの「味」の一つですし、エンジンの鼓動や、スムースさ、あるいは車体の操作感を味うこと、つまりバイクに乗ることそのものが目的になります。
これは食べ物の味と一緒で、自分の好きな味に近いものをそこから選んでいくことと同じだと考えて良いと思います。
まずはバイクの試乗から始めて見るのも一つの手
では実際にバイクの味を「試食」するにはどうしたらよいか?
という話ですが、メーカー系のディーラー(ホンダはウイング、ヤマハはYSP、スズキはSBS、カワサキはKAZEという屋号)あるいは大型のバイク量販店に行くと、年間スケジュールを組んで試乗会の案内をしていることろがあると思います。
店頭で試乗車を出しているところもありますが、公道に出たことがないという人にはお勧めではないので、教習所などを借り切って行われるこうした試乗会に積極的に参加するのが良いでしょう。
参考サイト→試乗会
稀に広い構内で試乗させてくれる大型量販店もありますからその場合はそこで乗せてもらうと良いでしょう。
これで、エンジン形式車体ごとの性格が「あぁなるほど、あのブログはこれを言っていたのか」と納得していただける思います。
2.バイクのインターネットと店頭購入、賢いのはどちら?
最近は、歯ブラシからお坊さん、不動産に至るまで、ありとあらゆる用事や買い物がインターネットで済む時代になりました。
当然バイクも今やインターメットを見ながらエンターキーを押すだけで手に入ってしまいます。ネットを使って相場より少し安い値段で売っているサイトもありますし、何となくよさそうに思えますし何より便利です。
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参考サイト→https://www.pref.kanagawa.jp/evt/p811736.html
しかし決して安くない買い物であるバイクを、便利だからと言ってネットの画面だけで決めて「ぽちっとな」するのは、ネットでお坊さんを呼ぶ以上に問題があると筆者は考えます。
はじめに結論から言ってしまえば、ネット購入は初心者のバイク購入にはふさわしくありません。
なぜならば、バイクは本のように買って読んだら終わりというわけには行かないからです。
例えば本だとしても、本ソムリエのいるお店に行って、自分の気になっている話題や、読んでみたい話をおぼろげに伝えると、「あなたの読みたい本はこんなお話しではないですか?」となかなかの一冊を紹介してくれたりします。
繰り返しますがバイクは高額な買い物です。ですから、そこにお金を投じる以上は自分の納得のいかないものに後悔したくないというのが心情でしょう。
更に、バイクは幾度となくメインテナンスが必要です。
下手な中古車を選んだ時もそうですが、一部の輸入車やマイナーな車種を選んだ場合にはパーツの取り寄せや整備で高額な手数料を取られてしまうこともあります。
その時にもいろいろとバイクや乗り方について助言をもらえたり、しっかりと面倒みよく付き合ってくれる、いわばバイクソムリエのようなお店がライダーには必要だからです。
3.バイクショップの選び方
既にご家族のどなたかがバイクに乗られていたり、お友達が懇意にしているお店があればそこを紹介してもらうのが近道です。
しかし、全く初めてで、お店の良し悪しが分からないというかたもいらっしゃるでしょうから、そうした方のためにお店選びのポイントをお伝えします。
- 店構えがきれいで明るい雰囲気
- 整備場が整理整頓されている。
- メーカーの整備認定証をもらっている。
- ただ売りに徹するより、こちらの経験値や懐事情などを理解してアドバイスをしてくれる
- 店においてあるバイクが良く入れ替わる。
つまりバイク探しは困ったときに頼れるお店探しから、というわけですね。
参考サイト→https://www.presto-corp.jp/shop/shopDetail.php?shop_id=MTMyMDg=
バイクに限らず、機械整備に携わるならば、整理整頓がしっかりしていることが基本です。
しっかりしたお店なら各メーカーが認定する整備認定証の額があるはずです。これを目印にするとよいでしょう。
そこが何より大切なのと、やはりお店なわけですから、店構えを「きれいにするというのも、お客さんを迎え入れる姿勢として整っていなければいけません。
いかに相手を思って商品を進めるかという点は、いかに長く付き合うかということに関係し、お店選びの上で最も大切にしたいところです。
何度か足繁くお店に通ううち、毎週のようにバイクが売れて入れ替わっていくというのは、やはりその地域にあって選ばれるお店だということです。
4.バイクは新車にするか中古車にするか
欲しいカテゴリーや方向性が決まって、いくつか車種を絞り込んでいくと、予算的な問題や、年式的に古い年式の方がカッコいい、などと思うこともあるものです。
予算さえあれば新車を選ぶだけかもしれませんが、中古車も視野に入れると、同じ名前のバイクでも相当選択の幅が広がります。
ここで初めてインターネットを活用して、候補にした車種についてのスペックやデーターを自分なりに集め、旧式のものと比べるというのが一つの選択方法です。
例えばYZF-R1の購入を考えた場合、新車価格は230万円近くになります。しかし年式を一つ前にすれば、トラクションコントローラーが付いた車種で100万円付近のものが見つかります。
もし、「トラクションコントローラーはいらないかな」と思えばその前の年式で80万円後半からのものが見つかるでしょう。
全く逆に最新の6軸センサー付きでないと絶対に嫌だとなれば、予算ができるのを待つか果てしないローンを組むかということになってきます。
つまりこうして一つの車種を「年式」という視点を加えて、奥深く見ることで、最新型とは違う点をどこまで許せるかという話にもなるでしょうし、自分の技量に見合ったバイクを探す手立てにもなります。
もし、中古車を購入することになれば、お住まいの地域に照準を合わせて、20件ぐらいの物件を見ながら、どのくらいの相場で売られているかということを理解することをおすすめします。
その中で一番安いバイクを探すということでなく、あくまで相場の理解をしたうえで、いくつかその中のお店に目星をつけ、前章の要領でお店の良し悪しから判断します。
中古車の選び方については当ブログ内の関連記事をご紹介しますので、そちらを合わせてご覧ください。
関連記事 → 中古車で絶対に選んではいけないバイクの見分け方
5.バイクの保険の選び方
さて最後にこれは車両を購入する方法という話題から外れるかもしれませんが、安くしたいがために、任意保険を省略するという人がたまにあると聞きますのでお話しておきます。
結論から申し上げると、任意保険を付けないでバイクに乗ることは法が許しても常識が許しません。
自賠責保険というのは強制保険なので、保険会社ごとの差があまりないものとしても、バイクの場合は転倒リスクを常に頭の片隅に置いておかなくてはいけません。
いざというときに自分や相手の保証ができないようでは人生設計そのものを危うくしてしまいます。
また、保険会社によっては無料のロードサービスを付帯している会社もあります。
出先でトラブルに遭ったとき、自前でロードサービスを呼ぶとなれば、最悪数十万円が必要になるケースもありますから、ロードサービスが付帯している保険やオプションのあるものをぜひ検討するべきですよね。
また、自賠責保険は加入が必須ですが、こちらは最初に購入したバイクを手放さなければ2年を選んでおくのがベストです。
自賠責保険は長い期間をまとめて契約するほどお得になりますが、長すぎても費用がかさみます。1年ではもったいないですし、2年乗らなかったとしても自賠責は返金が可能なのでまずは2年にしておくのがオススメですね。
まとめ
バイクを購入するにあたってはこれまでのことをしっかりと考慮していただければ、購入したバイクを末永く大事にかわいがっていけるものと思います。
最近はネット知恵袋でいろいろな相談に応えてくれる人もいますが、すべてが正しい答えだとは限りません。
情報源はできるだけ、メーカーのHPの情報を読んだり、バイク雑誌を読んでみたりして人頼みにはせず、積極的に仕入れていくことが大切です。
それでもわからないときは、信頼できるショップに電話でなく足を運んで訪ねてみたりするというのが有効です。
ライダーがくつろげるスペースを持ったお店なら、バイク雑誌も各誌取り揃えていますから、じっくり読んでそこで質問するというものアリですね。(雑誌社の方ごめんなさい)
バイクを見る目や知恵を肥やしながら、楽しいバイクライフをお過ごしください。
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