今ほとんどのバイクの前後サスペンションには調整機構が備わっていますよね。
ついてないといったら、初心者用のバイクとスーパーカブくらい?
(嘘です、もうちょっといろいろなバイクについてます)
調整機構付きのバイクを手に入れたとしても、
どこをどういじってどうするのかわからない
という人も多いことと思います。
筆者もかつてFZR750-R(OW-01)という限定発売のスーパーマシンを手に入れたことがあるんです。
でも、手に入れておきながら、フルアジャスタブル機構を一体どうしていいのか、全く知らなかったんですよ。
今回はサスペンションの基礎知識やセッティングの方法、さらにセッティングによってバイクの走りがどう変わるか等、初心者の皆さんにもわかるようにお話を進めていきたいと思います。
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そもそもサスペンションの減衰力調整の必要性とは?
ライダーがバイクに働きかけることで
バイクというのは様々な動きを見せるわけです。
走行する中で、サスペンションは、
- ブレーキングの良し悪し
- コーナーの進入の寝かしこみのしやすさ
- コーナー立ち上がりの早さや安定感
といったバイクの基本動作に特に深くかかわっています。
これは初めにお伝えした「サスペンションの基本的な動き」をもう一度頭に思い描いていただき、コーナーリング中の動きに当てはめて考えていただきたいと思います。
以下の図をチェックしてみてください。
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参考元: https://www.bikebros.co.jp/vb_img/ridetechnew/onroad/lesson9/img/02/illust01_b.jpg
この図のように、ブレーキング中は
加重が前にかかって
前下がりの姿勢になります。
そして、コーナー脱出に向けだんだんと後輪に加重を移して前上がりに加速していくというのが流れです。
これらをいかに合理的に速くこなせるかが、
ライダーの腕の見せ所でもあります。
また自分のライディングの方向性に合ったセッティングをすることで、バイクのキャラクターをより際立たせることもできるのです。
一般的にライダーの好みも様々ですが、大きく分けると、次のようなタイプに分けけられます。
- ブレーキポイントをコーナーの奥において、ハードブレーキングを常用するライダー
- ブレーキポイントを手前においてマイルドにブレーキングする反面立ち上がりポイントを手前において立ち上がり加速を重視するライダー
- 上記両方の乗り方を状況に応じて使い分けるマルチなライダー
ざっくり分けるとそんな感じでしょうか。
つまりライダーがバイクをどう走らせたいかによって、バイクへの要求内容というのはおのずと変わってきます。
ですから、同じバイクの中にも
幅広いライダーの要求を叶えられる
「セッティングの幅」というのが必要になるんですね。
簡単に言うとサスペンションの減衰力調整(フルアジャスタブル)機構というのは、そのためにあるのです。
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