バイクで知らない街を訪ね歩く。
ワクワクしますよねぇ。
そのバイクの後ろが荷物だけじゃなくて、大切な人だったら?そう考えたらもう心臓ばっくばくしちゃいますよねぇ。
タンデム走行では同乗者(以降パッセンジャー)はライダーに体を預けて密着します。
えっ、いやらしい?
確かにお化け屋敷で「キャー」を期待するより確実に密着しますが、
そんな下心全開じゃぁすぐにコケちゃいますよ。 b
車では感じないそんな心臓のバクバクも、
数あるバイクの楽しみの1つかもしれません。
いつも通りの運転がどんなに丁寧な人も、
タンデムにはある程度の難しさがあるものです。
今回はタンデム走行をするときのポイントをまとめていきます。
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Contents
タンデムで大事な考え方
タンデムでは前提条件として、
心得ておきたい考え方があります。
命を預かるという概念
何よりも先に書いておきますが、
- 免許取得1年以内の人
- 任意保険未加入、あるいは同乗者保険がない人
これらに当てはまる人は絶対にタンデムしないでください。
タンデムはすべてが
パッセンジャー優先で
行われなくてはなりません。
もちろん事故がないことが最優先です。
しかしバイクである以上事故の可能性は0にはなりません。
万が一のこともできるだけの補償ができる状態が整っていない限り、たとえ法が許しても軽い気持ちでタンデムをするべきではありません。
「警察に捕まらなければいい話だ」と考える人に至っては、バイクも降りた方がいいでしょう。
命を第一に考える概念がない人には他人の命を預かる資格もないですし、
そもそもバイクとも無縁であっていただきたいものです。
パッセンジャーへの配慮に終始する
タンデムで一番大事なのは、
ライダーとライダーが心を
一つにすることだと思います。
そのためには、
- パッセンジャーシートに乗ったときの気持ちを理解しておくこと。
- 運転はパッセンジャーへの配慮に特化したタンデムモードでの運転。
- 運転するライダーの指示を尊重してもらえるようタンデムする前にうちあわせること。
- 事前にバイクの特性をパッセンジャーに理解してもらう。
- インカムがあれば利用し、なければ合図を決めておくなどコミュニケーションをしっかりとること。
この5つが必要になってきます。
1.パッセンジャーシートはまな板の鯉
筆者も最初はなかなか気づくことはできませんでした。
自分で運転していれば危ないことでも、
自分で対処できるんですが
パッセンジャーには、
コーナーもブレーキも
信号待ちで足をつくのもライダー任せ。
ブレーキやアクセルのタイミングも
まったく見当がつきません。
誰かのバイクの後ろに乗るって
結構怖いことなんです。
皆さんもなかなかバイクの後ろに自分が乗るという機会は少ないと思います。
たとえ自分のバイクでも、パッセンジャーとして自分が乗ってとしたらよくわかります。
なので、
相手の気持ちを理解するためにも
タンデムツーリングを考えている人はぜひ一度パッセンジャー体験をするべきだと思います。
パッセンジャーをまな板の鯉のようにするか、はたまた鯉のぼりのように気持ちよくのびのびとした気分にしてあげられるかはあなたの思いやり次第なのです。
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2.タンデムモードで運転する
いつもは峠を元気に走っていたとしても、
タンデム走行では大切な人の命を
預かって乗るわけです。
全てはパッセンジャーを第一に考える運転、それが「タンデムモード」です。
タンデム走行中は『いつもとは違うモードで運転している』と言い聞かせながら
次のことに注意していきましょう。
参考元;https://www.geocities.jp/yoshida_tms/newpage62.html
走る・止まる・曲がるの基本操作のタンデムモード
☆アクセル
アクセル操作は気持ち「溜め」をつくり、
じんわり開けてパッセンジャーにショックを与えないようにする。
☆クラッチ
始動時は半クラッチを長めに使い、
シフトチェンジは瞬時に行うことでパッセンジャーにショックを与えないようにする。
☆ブレーキ
特にブレーキングはちょっと長めの距離をとって戻しながら止めるようにしていたり、
相手にショックを与えないように、やんわりと握って少しずつ緩める感じにする。
ブレーキに関してはもう少し解説しましょう。
名付けて「電車ブレーキ」です。
もし電車のブレーキがギュッとかけて
止まるだけだったらどうなると思います?
速度が0になったときに反動で立っている人はみんな倒れちゃうんです。
なので、最初にじんわり入力してある程度速度を落とせたら、
そのあとはゆーっくり止まるまで緩め続けるんですよ。
緩めながら止める、これがポイント!
電車の運転手でライダーの友達が何人かいますが、
みんな仕事柄?これを励行しています。
こうすると車体の挙動が穏やかになり
運転に余裕が生まれます。
これはサーキットでもタンデムでも状況に合わせて応用できて、
非常に有効なブレーキング方法なんです。
今度電車に乗ったら運転席を見ながら電車がどんな感じで減速するか感じてみてください。
バイクや車の運転でやると、「なるほど」と思っていただけるはずです。お試しあれ。
これらの操作の肝は「急激な操作をさけ、
パッセンジャーへショックを与えない」
これが目的です。
3.運転するライダーの指示を尊重してもらえるようにする。
タンデムで運転するときには、パッセンジャーが安全に安心してライダーに任せてもらえることが絶対最初に必要になります。
船では船長ですが、
バイクにおいてはあなたは
車長というわけです。
ただバイクの車長たる者、
決して指示命令ばかりする
偉そうな暴君であってはなりません。
常に頼れる優しいキャプテンぐらいがふさわしいでしょう。
あくまでもここで言う指示とは
安全確保上必要なことにおいて、ということです。
誰をの乗せる時はいつもですが、慣れていない人、バイクの知識がない人を乗せる前提です。
例えばやたらなタイミングでパッセンジャーが乗ってこられたら、
バランスを崩して「おっとっと」となるでしょう。
それに降りるときに
勝手に降りられたら、
後続車に轢かれちゃうかもしれません。
運転するライダーがまず体制を整えて「いいよ」と言ってから乗ってもらう。
同じように運転するライダーが周囲の安全確認をしてから
「いいよ」と言って降りてもらう。
そのあたりの声掛けとそれに従ってもらうお約束をするのが基本です。
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