バイクで出かけるにはちょうど良い時期になりました。バイクの面白さが分かって来ると、距離を伸ばしてちょっと遠いところまで行ってみたくなるものです。
折角ツーリングに行くなら、半端に小奇麗なホテルに泊まるよりかはテントを立ててキャンプをしてみたいという方も多いでしょう。
場所と条件さえ揃えば、キャンプツーリングのほうがより「旅感」が強くなりますしね。
本稿では、ツーリングもキャンプもはじめての、ビギナーライダーのツアラーデビューに必要な装備や道具をご紹介していきます。
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Contents
キャンプツーリングは机の上の計画から始まる
ツーリングは計画が必要ですが、キャンプツーリングともなれば寝食を考慮した持ち物を考える必要があります。
1.キャンプツーリングの計画を立てるコツ
さてこれからキャンプツーリングに行きたいなと思ったら、まず最初にするのは大まかな計画をざっと立てることです。
あまりかっちりした計画を立ててしまうと、時間に追われて忙しくなってしまいますし、いい加減すぎると見たいものや行きたいところに行けなかったということになってしまいます。
「そのツーリングで一番したいことは何か」を念頭において、ゆわゆる5w1hに当てはめながら、何をどんな風にしたいのかなどをハッキリさせるといいでしょう。
同時に簡単に旅のしおりのようなものを作っていくと計画が無駄なく、そしてまとまりやすくなりますよ。
2.キャンプ先は事前に現地の情報を仕入れておく
まずは地図を見ていきたい場所が決まったら、その土地の情報誌やツーリング専門誌を見て、現地の情報をしっかりと仕入れましょう。旅はそこからすでに始まっているのです。
例えばゴールデンウィークに都市部が暖かくなったと言っても、それは都市部だけのお話し。筆者は、かつて春装備で4月の末、極寒の乗鞍で凍えていたこたがあります。
どんなところに行こうとしているのかを把握していないと、大変なことになりますし、装備を決めるときにもこれは重要なことです。
たとえばGoogle Mapのようなものでみていると、なんとなくどこも簡単行けてしまいそうにおもえてきてしまいます。が、キャンプともなればトイレの場所、自販機の有無、夜間は冷えるのかどうかなどもリサーチしておかなければなりません。
しかし、ツーリングマップルなどの二輪ツーリングに必要な情報が網羅されている紙ベースのものと併用しながら検討していくことをオススメします。
2輪にとってそこがどんな所なのか、より具体的に理解できてで楽しくなってきますよ。
参考元→https://www.mapple.co.jp/mapple/product/map/drive/touringmapple.html
この地図はスタッフが毎年現地を実走して集めた情報が掲載されており、ツーリング中に使いやすくするための工夫が随所に凝らされているいわばツーリングのバイブルともいうべき存在です。
考えてみれば、車の場合は寒いか熱いかというのはそんなに重要でないですからね、その点この地図は計画段階から味方になってくれますよ。
昨年からは、この地図と併用して使うi-phone用のアプリも登場しますます使いやすくなっていますよ。
参考元→https://mapple-on.jp/products/touring-mapple-navi/
先々の情報を細かく仕入れやすくなったのがネット社会のいいところです。
NEXCOが運営しているドラぷらを使えば、高速の距離やおおよその所要時間、高速料金などをあらかじめ知ることができて、ルートによる比較も可能です。
参考元→https://www.driveplaza.com/
ツーリング前の整備は転ばぬ先の杖!もしもの時の応急装備
こうしてツーリングに行くことが決まったからには、バイクの整備を念入りにしておかなくてはいけません。
ツーリング先でトラブルに見舞われると、場合によっては命にかかわることにもなります。それゆえ、ツーリング前にしっかりとした整備を受けるというのは大前提なのです。
関連記事 → ツーリング前の準備
しかしそれでも、「トラブルはあるかもしれない」と想定を深めておく必要があります。
バイクの場合、車以上にパンクは深刻なことになりますし、転倒のリスクは0にはなりませんからね。
「バイクツーリングに必要な持ち物!装備すべき服装や装備品のまとめ」の稿でもご紹介させていただきましたが、ある程度の処置はその場にあるものをフル活用してでも、何とか帰路に就くということを想定するのが肝心です。
そのため最低でも、
- 針金
- 布ガムテープ(多めに)
- タイラップ
- 予備のレバー左右(ブレーキ。クラッチ)
- タイヤ修理セット
- 車載工具
は必要です。筆者は峠で転倒してしまい、トップカウルのステーがボッキリ折れて、布ガムテープぐるぐる巻きの状態でYZF-R1を山から乗って帰宅したことがあります。
あくまで応急なので、全く動けなくなってしまった場合は、お財布に覚悟を決めて、JAFにお願いするしかありません。
参考サイト→JAF
不測事態も考えた装備
また、バイクの異常もですが身体の異常が起きた時のため、またはそうならないための対策用品も備えておきたいものです。
これらは遠出する際には一通り用意しておきたいですね。
- 健康保険証
- 日数に応じた着替え(これらをパックするのには100円均一でも手に入る衣類圧縮袋を使うと良いでしょう。)
- 洗面用具
- 財布(できればカード、札、小銭用に分ける)
- 常用薬、総合風邪薬など携帯できる薬
- 雨具
- サングラス
- キャップ(帽子)
- 地図、現地情報の載った本
- 季節に合わせた防寒着(冷所対策)
- 予備の眼鏡やコンタクト
- 洗濯ロープやくく洗濯はさみ
- 衣類用洗剤(少量)
これで多少体調を崩してもある程度対応できると思います。また、服なども洗濯して使うことを前提にすれば荷物も随分とコンパクトになるものです。
ヘルメットをかぶっている時間も長いですし、誇りもあびますから、サングラスやキャップは意外にあるとありがたいものですよ。
バイクツーリングキャンプ用品選定のポイントとは
キャンプで必要な定番グッズというと次のようなものになります。
- テント(極力荷姿が小さいもので、一人ならソロタンデムにはツイン)
- シュラフ(寝袋)
- バーナー(白ガソリンよりガスの方がバイクの積載に向いています。)
- コッヘル
- 軍手
- 懐中電灯
- ランタン(バイクの場合、電気のものがよい)
1.上手なテントの設営からシュラフの選定方法、そして快適な寝床の作り方とは
キャンプの場合寝床をいかに快適にするかで、そのツーリングそのものの良し悪しは大きく左右されます。キャンプの一番の思い出が、「寝られなくて大変だったこと」というのでは次に行きたくなくなってしまいますよね。
ムーンライトテント2型 /モンベル |mont-bell montbell テント 登山/キャンプ・ツーリング・トレッキング(キャンプ用品/山岳テント/mont bell/冬山/アウトドア 天国/登山用品) スポンサーリンク
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そこで上手なテントの設営からシュラフの選定方法、そして実際の寝床の作り方をお話ししていきます。
まず、テントですが選び方のポイントは以下のとおりになります。
- 荷姿が徹底的にコンパクトなもの
- 展開したときに夏は通気性、春・秋なら保温性が確保されていること
- 設営が簡単なもの
- 耐風性や防水性に優れるもの
設営場所も最初から寝ることを意識して、斜面などはさけ、できるだけ平らなところを選び、石や小枝などの異物を取り除いておくのがコツです。
実際に寝たときにしたがゴツゴツしていたり斜めになっているのは、とても気になりますからね。そして、設営前にしたにテントシートを敷き、そこにテントを立てていきます。
テントの中では床面のゴツゴツ感を無くすため、マットを敷くと快適な空間ができます。
2.シュラフの上手な選び方
シュラフを広げて床を作るのが定番の方法です。このシュラフには2つの種類があります。
- マミー型(ミノムシ型ともいわれ袋状になっているもの)
- 封筒型(全開可能で、ブランケットにもなるタイプ)
マミー型は体への密着が良いので、寒いときのキャンプにお勧めなタイプです。封筒型は保温性能がマミー型よりも低く、主に夏のキャンプに適したものが多いようです。
購入にあたってはただ値段だけで購入を判断するのではなく、
まず見なくてはいけないのが、「最低使用温度」あるいは「快適睡眠温度域」という表記です。
これは、綿の厚さを温度の目安で表したものなので、これを参考にするといいでしょう。高地や、湖畔などは思いのほか冷えるので、15~は平地の夏用と考え、少し厚めのものを持っていくのが良いでしょう。
モンベル寝袋(シュラフ)ホローバッグ #7 品番 #1121192
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例えば上にテントとシュラフ写真を上げていますが、これはいづれも、筆者が古くから愛用している mountbell(モンベル)という会社の商品です。
ご存知の方も多いと思いますが、モンベルはちょっとした山歩きから本格的な登山まで、過酷なアウトドアを快適に楽しむための装備を長年扱ってきているトップブランドで、圧倒的な支持を得ています。
最近では、バイクや自転車でンツーリングに特化した用品にも力を入れている会社でもあります。登山用品を基準とするため、商品がコンパクトで軽く、質が高いい物がそろっているのもポイント。
大きな都市にいくつかモンベルのショウルームがあるようですので、ツーリングをご計画の際ぜひ商品を実際にご覧になるといいかもしれませんね。
賢いパッキング・賢い積載方法
またキャンプ場でどんなものを食べるかにもよって多少コッヘルの大きさも変わってきます。
ソロ(単独)ツーリングの場合なら、主だった食事はご当地おいしいものをレストランで食べて、テントではカップ麺やレトルトのお湯が沸けばいいくらいといった割り切りもできます。
キャンプそのものがメインになるのか、移動がメインなのか、計画の立て方によって荷物の大きさ自体が変わってきます。
バイクの場合荷物を載せられるスペースは極限られています。もし、むやみにたくさんの荷物を満載したり、重いものを抱え込んだりすればバイクはバランスを崩して乗りにくくなります。
参考元:matome.naver.jp
悪戯に疲労や転倒の危険性を増さないよう工夫しましょう。
その為にバイクのキャンプツーリングの装備とパッキングを考える上で、ポイントとなるのは次のようなことです。
- 可能な限りコンパクトにまとめる。
- 良く使い物は使用頻度と優先順位を考えて、取り出しやすい位置にする。
- 工具やバーナー、コッヘル等重さのあるものは、重量のバランスも考慮する。
- ライダーはできるだけ荷物を身につけず、バイクに搭載して疲労を軽減する。
- 身体に身につけるリュックサックは軽いものだけを入れる
できればタンクバックは目の前に抱えられるので便利ですから装備としてはあった方がいいものです。地図も入りますしね。
ただ、パニアケースやリアのバックは当然あるに越したことはありませんし、特に若い初心者の場合には、すべてをそろえるだけでツーリングの予算を削減、などということにもなりかねません。
できるだけ安く積載までをこなすには、やはり軽量で破れにくく防水性を備えたものがお最低条件になります。
普段使いのものでなかなかそういうものは難しいという場合には、ある程度丈夫なスポーツバッグなどを、耐水性のあるブルーシートなどで覆ってワイヤーでしっかりと固定するやり方で十分対応できます。
このブルーシートはテントを設営するときのテントシートとしても役立ちますから便利ですよ。または、もともとサイドバッグに雨対策用のカバーが用意されているモデルを使用したほうがいいですね。
タナックス(TANAX)モトフィズ サイドバッグGT /ブラック MFK-135 可変容量23-31ℓ
また、荷しめ用のワイヤーをいろいろと試しましたが、一番簡単なのは、写真のようにx型になっているものが荷物をしっかり押さえることができ、荷崩れが少なくて済みました。
タナックス(TANAX)モトフィズ キャリングコード3-V /ブラック 62⇔106cm MF-4606
まとめ
バイクに乗って非日常を体験する、バイクに乗るだけでもそうした一種特別な感覚というのは味わえますが、キャンプツーリングとなるとまた格別なものがあります。
ツーリングは、計画から帰宅迄一切のことが自由そして自己責任に任されていることを実感させられますが、自信や活力の源になったりするのが、キャンプツーリングの醍醐味といえます。
そしてソロで出かけても、積極的に声をかければ、見知らぬライダーも、数年来の友のようになって一緒に旅を楽しむというのはバイクツーリングならではのお話しですよね。
是非今年は安全にそして楽しく、バイクのキャンプツーリングに出かけてみてはいかがでしょうか
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