さて、今回はカワサキのZZR1400について取り上げます。カワサキがH2というモンスターマシンを旗艦に据えた今。
ZZR1400オーナーとしてはご自身のマシンの査定価格が気になるところではないでしょうか?
ここはひとつ、バイクワンの自動査定で大体の査定額を見てみてください。30秒ほどで個人情報の入力も要らず、安心して参考価格を知ることができます。上限価格と平均買い取り価格が出てきます。
上限はちょっと高めに出る傾向にありますが、平均額としては結構正確に出ているのではないかと思います。
よくネットで「この査定額、本当に適正なの?」という話題になるのですが、今筆者も執筆しながら自動査定を実際に入力してみたんです。
「あ、これはなかなかいい線行ってるな」と思いましたよ。
何がいい線なのか?
その辺を元買い取り業者出会った筆者が解説していき、さらにお手元のZZR1400の査定額を最大限吊り上げちゃおうというのが今回の趣旨です。
とはいえ、そう難しいことは言いません。ちょっとした知識と手間を惜しむなく駆使することで査定額を上乗せすることは可能です。
今回は「買い取り」よりも「売り渡し」、その方法をお伝えしていきます。
Contents
ZZR1400の概要と買い取り前提の準備は
カワサキのメガツアラー、ZZR1400という車種についての概要や買取までに準備しておくべきことを紹介していきます。
スズキが「隼」ならカワサキは「フクロウ」って知ってた?
ZZR1400の対抗馬は言うまでもなくスズキのGSX-R1300隼ですよね。
スズキは隼の最速性にあやかって名付けられていますが、ZZR1400のこの空力デザインのもとになっているのは、くしくも「森のニンジャ」と異名をとるフクロウの静粛性です。
ZZR1400は航空機や新幹線を造っている空力のスペシャリスト集団の製品。
参考元;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A500%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A#/media/File:JR_West_500_051.JPG
この写真は今は引退した新幹線「のぞみ」500系のパンタグラフ(集電装置)です。
一風変わったこのパンタグラフ、左右に何やら模様がありますよね。
この模様はフクロウが音もなく羽ばたくことができる秘密つまり下のフクロウの翼の写真に
あるフィンのように立った突起が音を消していることにヒントを得て刻まれている模様です。
参考元;https://sigatsuhakiminoviolin.com/archives/4350.html
ちなみに500系の設計速度は320km/h。この新幹線車両もカワサキが携わってます。
そしてZZR1400に目を戻すとどうでしょう。
フェンダーの両サイド、バックミラーの根元部分の突起がまさにこれ。
そして全体のカウルデザインもこれに見えてきませんか?実際新幹線もそうですが、こういう小さな工夫が疲れの原因になる風の抵抗や音などの要因を消したり軽減していくことにつながり、高速道路での常用域ひいては長距離性能をけた外れに快適にしているわけです。
この辺の細やかさが同じ最速マシンである隼にはないところだと言えます。
「速い+絶対快適性」これこそが、カワサキという会社だと思い知らされる部分ですね。
プロライダーが唸る重量車なのに軽快なハンドリング
色々な有名ライダーさんたちがインプレッション動画で幾同音おっしゃるのは、
前項に挙げた空力が生み出す静粛性や快適性。
エンジンについても長距離において静粛性を特筆する方も多かったですね。
更に際立つとされるのは、220㎏以上の重たいバイクでありながらのハンドリングの良さ。
流石に低速時には重量級ゆえ少々苦労するように言われていましたが、ハンドリングがライダーの意思に対して非常に素直であるというのはみなさん強調しておっしゃいます。
総じて、燃費もよく長距離でも音・風・振動で疲れることが非常に少ないということですね。加えて、タンデムシートの乗り心地も非常に良いということです。
H2をスピードマシンとして、ZZR1400が継続して発売されているのはツアラーとしての強みがある故の住み分け、だというのも何となく見えてきますね。
ZZR1400を売るのなら
ZZR1400を売るというとどうでしょうね。
どちらかというこれまでいろんなバイクを乗り継いで、ステップアップしてきた結果行きついたバイク。そんな感じじゃないでしょうか?
このバイクの性格から言って、長く大事にして長距離を楽しんだりそういう乗り方でたくさんの思い出が詰まってる。
けれども、結婚やら転勤。
まだ乗っていたいけど、人生の新たな一歩の為に、断腸の思いで手放差ざるを得ない。
想像するところそんなオーナーさんが多いんじゃないかと思います。
ならば、これまでの思い出の分だけお金に換えましょう。
「買い取り」というのは業者さんが主語の言葉ですよね、でもZZR1400はあくまでもあなたのもの。
だからこそこのサイトでは「買い取り」ではなく、こちらから金額を提示して強く売る「売り渡し」をお勧めしているんです。
いずれにしても査定に出すなら、洗車もしないでバッテリーも上がったまんま見せちゃダメダメ。
「高額査定」の第一歩はまず洗車から。
「売る」と決まれば大切なのは自分のバイクに商品意識を持つこと。「パッと見たときに思わず目が留まる」そんな一台に仕上げることが肝心です。
商品としての仕上げを意識した洗車の細かいテクニックはこちらで紹介しています。
ご参考になさってください。
ZZR1400の欠点やリコール修理や対策を万全に
ZZR1400の場合、’06と’07年型にリコールが出ています。
・組み立て時にフレームにエンジンをマウントしているボルトに過剰な締め付けを行った個体があり、最悪フレームが応力により破損するというもの。
カワサキ販売店にて定期性締め付けトルクにて締め直し、、またフレーム破損車両はフレーム交換を行うということです。
(対象モデル ZZR1400/ZZR1400ABS/Ninjya ZX-14
型式:ZX1400A6F/A7F/B6F/B7F)
査定でもZZR1400はフレーム周りをよく見られます。
点検対策済の個体は対策をしているということを査定の際にしっかりアピールしましょう。
この対応がしっかりできているだけでも、売りとしては相当強気に出られますよね。
年式ごとの仕様や車種の特徴を把握しておこう
ZZR1400は2006年の登場でこれまで2度のモデルチェンジを受けています。
国内4社のバイクを乗り比べるとどのバイクに乗ってもそのメーカーの共通する特徴というのがはっきわかるものです。
そのなかで、カワサキの場合は代々ツーリング性能をどんなスポーツバイクにおいても犠牲にしないところが一貫しています。
先述のように最高速マシンとして注目されがちですが、巡航中の快適性能にはタンデムシートにまでこだわりが見られます。
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あえてアクセル開度に対する穏やかな特性を持たせたり、意志にリニアなハンドリング性能であったり「高速巡航」を徹底的に考えたバイクです。
’08以降は環境性能を上げ重量も増しましたが、同時に馬力を上げることに成功しています。
しかしこの強力なパワーですら、快適性の為に使おうとするのがやはりカワサキらしいところだと言えます。尖った印象ではなく、極めて付き合いやすいマイルドな、それでいて速さもある味付けは他のメーカーのメガスポーツとは一線を画く存在です。
特別仕様としてはスペシャルカラーがいくつか発売になったほか、リアサスペンションいオーリンズ搭載したオーリンズ仕様があります。
さらに’16モデルではフロントにブレンボキャリパーが付きました。
「あくまでツアラーで公道が主眼」これがZZR1400、これがカワサキです。
カスタムはどうするべきか?
基本的に中古車はノーマルの方が価値があります。
それは前オーナーの影を消すという意味もあります。
ZZR1400で言うと社外マフラーで音量をクリアーできるものであれば査定も多少+にすることもできますが、ZZR1400には特に「お約束」のマフラーがないので、今付けているマフラーで次のオーナーが必ず満足するという保証もありません。
ですのでノーマルに付け替えて、パーツはネットで売った方がいいと思います。
また、曲がる止まる走るという基本性能上、大きな影響を及ぼす改造は基本的に高額な査定は出ません。
ZZR1400隼の年式・形式別買取相場目安は?
バイクをきれいに洗ったり、不調な個所をある程度直したりある程度の準備はできましたか?
そうしたら、次は相場を探っていくことにしましょう。これはいたって簡単です。
相場を理解するためのポイントは2つ。
- お手元のZZR1400隼の年式や仕様を把握しておくこと
- 中古車情報サイトでZZR1400の売価の平均を把握する
この二つです。
ご自分のZZRと同等の距離や仕様の設定をして検索して、中古車の平均売価が易くていくら高くていくらと大まかに把握できたら、それぞれから20万円~25万円を引くこれで大体の査定額を予想できます。
各年式ごと筆者が目安として予想金額をお示しします。
ZZR1400年式・特長・各予想相場 | |||
発売年 | 車両名 | 型式名 | 相場 (万円) |
2006~2007
|
ZZR1400 |
A6F/マレーシア仕様 A6AF/北米仕様 B6F/欧州仕様 A7F/マレーシア仕様 A7FA/北米仕様 B7F/欧州仕様
|
53~68.5
|
型式の特長
前作ZZR1200のセールスがさっぱりであったことからメガスポーツツアラーとしての抜本的な改革がなされて登場。 1400㏄への拡大しそれをZX-12Rで培われたアルミモノコックフレームに搭載。 絶対的な高速性能と快適性を両立させた。 スペシャルカラーとしてメタリックフラットスパークブラックが北米仕様に設定されている。 |
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2008~2011 | 車両名 |
型式名 |
63~74.5
|
ZZR1400 |
C8F/マレーシア仕様 C8FA/北米仕様 D8F/欧州仕様 C9F/マレーシア仕様 C9FA/北米仕様 D9F/欧州仕様 ’10~CAF/東南アジア仕様DAF/欧州仕様 CBF/東南アジア仕様 DBF/欧州仕様 |
||
型式の特長・変更点
ユーロ3規制への適合に向け、吸排気系に大々的に手が入り排ガス規制と騒音規制に適合しながらも各部の細かな見直しにより3馬力アップを実現し193馬力となる。 その他の変更では、フレームがアルミダイカストに変更している。 スペシャルカラーとしてメタリックフラットスパークブラックが北米仕様に設定されている。 マレー仕様にのみセンタースタンドが装備され、左サイドに可倒式のアシストグリップが付く。 ‘09モデルからカワサキ色であるライムグリーンが登場した。 またスペシャルカラーとしてキャンディバートンオレンジを北米とマレー仕様に設定。 ‘11年モデルから北米モデルはキャンディライムグリーン×エボニーのみとなった。 |
|||
2012~2015 |
ZZR1400 ZX-14R |
ZX1400E |
115~120 |
型式の特長・変更点
エンジンに大幅な変更が加えられ、排気量を1441㏄に拡大、210馬力に。 それと共にサイレンサーが巨大化する。 それでも総重量の増加を2㎏に抑えている。 電脳装備も追加され、走行モードが2モード選択できるようになり、トラクションコントロールも加わって、馬力の増大と操作性の向上を両立させている。 欧州仕様にはZZR1400の名は残ったが、北米、オセアニア、アジア向けはZX-14Rのネーミングが標準となる。 |
執事参考元、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%BBZZR1400
https://www.m-bike.sakura.ne.jp/feature/zzr/1400-1.html
https://bike-lineage.jpn.org/kawasaki/zx-14r/zzr1400c.html
※予想価格は中古バイク情報誌の12月13日現在の販売価格から参照。
今回は距離を15,000km~30,000km
(’12モデル~は2,000km~距離指定なしとしました。)
下記条件にて設定して買い取り額を想定しました。
判定条件としては以下の通り。
- 完調・美車・欠品なし
- ノーマル
- マフラー等小改造車
- ロングスイングアームローダウン車両は除外しました。
を想定しています。傾向としてノーマルで距離なりの一般的な査定価格です。
まとめ
さて、ZZR1400はよく隼と比べられ、勝った負けたなどと言われますよね。
筆者は今回いろいろ調べてみて、同じ土俵で比べるバイクじゃないなという印象を得ました。
それだけよく工夫された個性的な、というか科学的なバイクだなと思います。
現行車も引き続き発売され、旧型で距離が行ってもそうそう傷みの激しくなるバイクではありませんから中古での値動きも急激ではなく据え置きな感じです。
いかがでしょう?
今回の記事でだいたい相場のつかみ方、お分かりになりましたでしょうか?
ピッタリ同じではないと思いますが、だいたいいちころを押さえられると思います。でも皆さんが査定を実際にご依頼されるときは、一応その時の値動きを参考にしてくださいね。
表はあくまでも現時点での参考データーで、相場は生き物のように変化します。
時期によって表の内の想定買い取り額も多少の差や変化があってしかるものです。
紙面の制限もあり、まだまだお伝えしきれない部分があります。
その代わりというのもなんですが…。
査定額をドカンっとあげちゃう方法をこっそりまとめた記事を用意しました。
これは業者さんが来る前に必ず読んでおいてください。(内緒のこともいっぱい書いてます)
もちろん、洗車と軽整備は事前に済ませておきましょうね。
ナンバーの手続きが心配な方もいらっしゃると思います。
これはどこの買い取り業者さんでも無料でサービスして大体2週間から3週間で手続き完了の証明書を送ってくるはずです。後はしっかり準備をして作戦を練って、業者さんを待ちましょう。
高額査定GET、陰ながらお背中おさせていただきますよ。
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