バイクのタイヤ寿命を正しく判断!走行距離に頼らない換え時の見方

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2016-09-03_143213

タイヤの寿命の見極め方。

バイクに乗っていると、ついつい外装に目が行きがちですが、1番安全と深いかかわりのあるタイヤには注意したいものです。

そして寿命位はいくつか見極め方があるので、
単純なようでいて実はけっこう奥が深いです。

今回はタイヤの寿命や換え時について、どういった要素をどのようにとらえるべきなのかを考えます。

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タイヤの寿命要素をちゃんと理解しよう

タイヤ代をケチってタイヤの中のカーカス(タイヤの中身の構体の布)が見えるまで使っちゃうなんて人はいませんよね。

タイヤはバイクを走らせ・曲がらせ・止めるを司る基本動作の要です

それだけに人の命に直結した最も重要な部品の一つであると言っても過言ではありません。

バイクにおいては特に前後一本一本の役割は4輪車以上に大きくなりますし、それだけに最新の注意をはらい寿命を判断して適宜交換しましょう。

バイクのタイヤの寿命の要素は大きく次の7つが考えられます。

  • 残溝ミリ数(スリップサインの露出)
  • パンクなどの外傷の有無
  • 摩耗による変形の有無
  • 紫外線等によるヒビなどの変形
  • 経年劣化による表面の硬化
  • スポーツ走行等タイヤに負担をかける走行の有無
  • 適切な管理の有無

では、順番に解説していきますね。

残溝測定の方法(スリップサインの露出)

残溝ミリ数の測定はノギスでも可能ですが、主に「デプスゲージ」を使います。

車検ではスリップサインが露出する残溝1.6mmを超えると車検に通らなくなります。これ以下のタイヤをはいて、実際に整備不良で取り締まられることもあるんですよ。

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スリップサインのある所はタイヤ横にある△マークでわかるようになっています。

参考元;https://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=7039&uid=VgAxD7ua

参考元;https://toyotires.jp/tire/tire_02.html

乗用車のですと新タイヤの残溝は8mmですが、バイク用はタイプにより初めから5mmくらいになっているものもあります。

スポーツ色の強いものは溝浅めですよね。

特にバイクの場合、タイヤ表面(トレッド面)が丸くできていますが、ツーリングや通勤でバイクを使い続ける場合、この真ん中だけが減ってゆくいわゆる「通勤べり」が発生します。

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参考元;https://ulnomad.com/2016/02/%E5%8E%9F%E4%BB%98%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4%E9%81%B8%E3%81%B3/

また、バイクを寝かしこんでスポーツ走行をよくなさる方の場合にはタイヤの両肩が溶けたりするなど激しく摩耗することがあります。

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参考元;https://gooose350.exblog.jp/18470843/

こうして偏った減り方をすることが多いのがバイクのタイヤの特徴です。

このように、ある面が他より減ってしまった場合には、タイヤに余計な角度ができてバイクの動きが不安定になりなります。

そして全体が減るのを待つことはなく、
一部でも極端に減ったら
交換しなければなりません。

大体、週一以上乗る人ではこれを目安にして、念のため残2.2mmくらいを交換時期に設定した方が良いでしょう。

今はこうしたデジタルのゲージもだいぶ精密なものが安く買えるようになりました。

ほんの少しの投資がバイクの安全管理につながるので、今後のバイクライフを見越して手に入れておくことをおすすめします!

フロントの「段べり」は命とり。見つけ次第交換!

前輪・後輪両方とも基本はこの計り方でいいと思いますね。

ただバイクの前輪は独特な減り方をしますので注意が必要です。これはいわゆる「段べり」というやつです。

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参考元;https://blog.goo.ne.jp/sealion912/e/6f987798e26d1510caf37ce3ded3610e

なかなかわかりやすい写真探すの大変でしたが、これです。

車でもたまに見かけますが、
バイクのフロントの方が顕著です。

バイクの場合は車体を寝かせてカーブを曲がります。

フロントタイヤは左右角度が付いた状態で回転方向とは反対方向に削られます。

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参考元;https://chiba11.blog.fc2.com/blog-entry-10.html

上の図で言うと黄色い回転方向に対して減速方向の緑の矢印の力で、青い部分のゴムが赤い部分まで削れて、やがて波打ったような形になります。

タイヤをマメに見ていれば形の変化に気づきますが、逆に乗っていて次のような違和感が乗り手に伝わります。

  • ブレーキがかかり悪く感じる
  • フロントがロックする
  • 寝かしこみにゴリゴリ違和感がある
  • 接地感がなく滑る感じがする

このような症状が見られたら、タイヤを点検してみると段べりになっていたりします。

段べりが見られたら無条件で即座に交換されることをおすすめします。

段減りは特に重量のある大型車の場合や、柔らかめのタイヤをはいたオフロード車にははっきり出やすい症状です。

びっくりしてバイクメーカーにクレームとか出さないように。

バイクが問題じゃないので…!

パンク修理をしたタイヤの寿命

よくご質問もいただきますが、

「バイクのタイヤでバンクした場合修理をすればそのまま使えるのか?」

というお話です。

結論から言うと「やめた方がいい」ということになります。

パンク修理には3通りあります。

  1. 薬剤を発泡させてタイヤを膨らませる
  2. チューブレスは穴埋め材で一度穴を拡張して埋める
  3. チューブタイヤはチューブパッチを貼る

いずれも応急処置であることを忘れてはいけません。

ある程度は当然持ってくれるのですが、バイクのタイヤの場合は車以上に複雑な方向から力がかかります。

タイヤやチューブの寿命までそれらの修理材が持たないこともあるため、
クレームを嫌ってパンク修理を断るお店が多くなってきています。

筆者も交換翌日にパンクを喫したことがあり、実に悔しくもったいない思いをしました。

ですから、一度パンクして応急修理したタイヤはタイヤショップまでのものとあきらめて、
新品に交換した方が命の為です。

また1.の修理方法に至ってはバイクによって、ホイールごと交換になる可能性もあります。

タイヤは生もの!生物管理は徹底的に

タイヤは主に天然ゴムを油成分にしています。

近年では石油製品を使わずに天然由来の成分だけで造られたタイヤも登場しています。

エコでちゃんとグリップするのは魅力的ですよね。

当然腐食や劣化を防止する成分も含まれますが、ゴムである以上放置しておいただけでも劣化します。

意外に空気と紫外線に弱いってご存知でした?

極端に長く放置されると
ひびが入ってボロボロになっちゃいます。(溝に注目)

タイヤの溝に入った亀裂

これならまだ経年劣化レベルですが、ヒドイものになると爪でなぞれるぐらいにパックリと溝が入ることがあります。

そうでなくてもゆっくりと劣化し、
少しづつ柔軟性を失って
堅くなっていくんです。

タイヤショップに行くと新しいタイヤがラップに包まれているのを目にすると思います。

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もうちょっと奥に目をやると、銀の反射材に包まれたタイヤもあると思います。これも工夫の1つで、酸素による酸化と紫外線による硬化を防いでいるんですよ。

この通り、タイヤは生ものなんです。

サーキットで使うタイヤに至っては、
ほんの少しでもグリップを良くしたいという考えから、
できるだけ新鮮なタイヤが求められるんです。

では、

どうやってその鮮度を見ているかということですが、タイヤには必ず下のような記号があるんです。

タイヤの製造年月日

この4ケタの数字の読み方は、

  • 右二桁が製造年の下二桁
  • 左側が何週間目なのか

ということを表しているものになります。

つまりこちらの画像のタイヤだと、

「2014年の48週間目に製造されましたよ」

ということを表しているんです。

何年の何週目に造られたタイヤかということが大事なんです。

ショップの方には悪いのですが、タイヤの大バーゲンの時はこの印に注意してください。

3年以上たってるものは通勤やツーリング程度ならまだ行けますが、スポーツ走行は無理と考える方が無難です。

劣化具合は寿命に影響しますし、結構路面の食いつきも変わるもんですよ。

寿命を延ばす上手なお手入れ

寿命の判定としては、
これらの残溝や変形の有無、
製造週月の判別が主です。

どんなタイヤを付けたとしても、一番いけないのは手入れをせずに乗りっぱなしにすることでしょう。

タイヤは使われないと1か月くらいでだいぶ空気が抜けてしまいます。

空気を入れるタイミングは、いずれも走る前の「タイヤ冷感時」といわれる時間。

普通のタイヤであれば車体側スイングアームなどに書いてある空気圧にマメに合わせているだけでぐんと寿命が延びますし、燃費や操作性もUPします。

スポーツタイヤの場合はタイヤのカタログにある推奨空気圧の値にするともっと楽しく走れます。

自分の命を守りう為でもありますし、この辺は人任せにず自己管理したいものですね!

ちなみに空気圧は「エアゲージ」で詳細な数字を確認できます。

こういったガソリンスタンドに置いてあるような本格的なものもありますが、最近では↓のような簡易的ながらも視覚的に「空気圧が問題なければ緑、圧がおちてきたら黄色や赤になる」みたいに確認できるものもあります。

ちょっと見た目的に…と思うかもしれませんが、割り切れるようだったら管理の手間も省けますね。

距離数と残溝ミリ数だけの寿命判断は危険!

間違い、でもないんですが…。

タイヤの寿命の見極め方について、
最近webでよく見かける危険な書き込みが…。

それは「1mm=5,000kmの法則」です。

「5,000㎞の走行でタイヤのトレッド面の表皮は1mm減りますよ」

というお話しが
いろんなブログに書いてあります。

まぁ、「一本のタイヤでどれくらい走れるの?」という目安が欲しい人用の目安としてわからないでもないですよ。

これによると、新品で残溝が8.0mmのタイヤなら、残溝1.6mmになってスリップサインが露出するようになるまでは、32,000㎞走れるからそのころ交換すればOK。

「一年10,000㎞とすると新車は最初の車検ごろに出す前に交換する計算です」

って具合での勘定なのですが
果たして本当にそうでしょうか。

タイヤは真夏と凍える真冬で減り方が異なり、車に乗る人の用途や体重も大きく異なると思います。

重さも走行条件も銘柄も違うなかで、すべてのタイヤの表面のゴムが全周きれいに1㎜ずつ減ると思います?

答えは「×」ですよ。

くれぐれも真に受けちゃいけません。

まずどんな車、バイクでも駆動輪と追従軸のタイヤでは同じ距離でも減り方は違います。

またキャンバーやトゥーイン・キャスター等タイヤには様々な角度が与えられています。

それによって、トレッドの内側だけ摩耗するとか、両肩が摩耗するとかその車輪が担当する部位によって減り方が違います。

しかもこれは同じタイヤでも、車のメーカーによっても違いその車ごとの癖があります。

その上同車種でも、空気圧管理の仕方によって個体によって摩耗の仕方が違うんですよ。

4輪の場合でもこれだけ4本1組の中でも減り方が全然違います。

ましてバイクですよ。

特にバイクの場合、ひどく摩耗すると先ほど見ていただいたように、円形ですらなくなっちゃうんですよ!

なので、タイヤ交換はトリップメーター(積算距離計)やオドメーター(総積算距離計)だけをタイヤの寿命の判断材料のすべてとして判断してはいけません。

32,000㎞で交換しようと思っている方。

今すぐ必ずタイヤ全体を見て
触ってください。

  • 残溝の低いところ何ミリですか?
  • フロントタイヤ抉れてませんか?

一つでも怪しい部分があれば、既にそれは交換時期ですよ!!

まとめ

今回執筆に際し、色々とタイヤについて
書いているブログをたくさん読んでみました。

その中で一つ気になったのは、とある大型でレトロな感じの輸入車のオーナーのブログです。

ブログにはフロントタイヤの部位によって残溝の高さがまちまちであることを写真に撮っておいででした。

この現象をバイクメーカー側の不具合と考えたオーナーは、その写真と質問状をメーカー(日本代理店)に誠意ある回答を求めたのだといいます。

しかしながら、望んだ答えが返ってこないと
苛立っておられる内容が
そこには綴られていました。

今回、本文を読まれた皆さんならこの一連の流れに強い違和感を覚えること思います。

そうです、本来これはタイヤショップに行って
「段べりしたからFタイヤ交換してください」で済む話です。

タイヤの溝を計って時に「段べり」という言葉を知っていれば、
ご本人もご立腹にならずに済んだのにと思うんです。

つまり思い込みと、どの情報をどんな根拠にもとづいて信用するかという点において大問題なのです。

ネットにはこうして同じタイヤの話題でも諸説並んでいて何を信ずるかは自由です。

ただ、タイヤショップや量販店のタイヤコーナーにはちゃんとメーカーの講習を受けたアドバイザーさんがおられるはずです。

最低でも、そうした専門家のアドバイスは我を引っ込めた上でよく聞いて、必要事項はすべて履行するように心がけましょう。

特にこのタイヤに関しては
知識不足と思い込みによる
販売店とのトラブルや事故が
多く発生しています。

そして少しづつでかまいませんので、噂や都市伝説的なことを信じるのではなく、自分の安全のためにも情報を確かめて摂取するように心がけましょう。

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